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AMD「Ryzen 9 7900」 市場想定売価税込69,800円(2023年1月13日11:00発売)
製品情報(AMD)
AMD「Ryzen 7 7700」 市場想定売価税込53,800円(2023年1月13日11:00発売)
製品情報(AMD)
AMD「Ryzen 5 7600」 市場想定売価税込37,500円(2023年1月13日11:00発売)
製品情報(AMD)
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TDPを65Wに抑えた省電力な「Ryzen 7000」シリーズ3モデル追加
AMDおなじみのチップレット技術は継承しつつ、プロセスの微細化やL2キャッシュの増量、フロントエンド・ロードストア処理、分岐予測などを最適化した最新の「Zen 4」アーキテクチャを採用したことで、大幅な性能向上を遂げた
「Ryzen 7000」シリーズ。実際の検証でも先代モデルである「Ryzen 5000」シリーズからシングルスレッド性能は20%以上、マルチスレッド性能は50%近く向上しているものもあるなど、良好なパフォーマンスを発揮した。
しかし、第1弾として投入された4モデルはいずれも性能を重視した「X」型番の製品で、CCDが1基のRyzen 7/5シリーズでもTDPは105W、CCDが2基のRyzen 9シリーズではTDPが170Wに達しており、省電力なPCやコンパクトなPCに導入するにはややハードルが高かった。
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2022年9月30日に国内発売が開始された第1弾「Ryzen 7000」シリーズ。TDPは170Wまたは105Wに設定され、省電力動作させる場合にはユーザーがUEFIやRyzen Masterなどのユーティリティを使い設定する必要がある
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一方、今回発表されたいわゆる
「無印」型番はいずれもTDPが65Wに統一され、「X」型番の製品に比べて消費電力や発熱が大幅に低下している。さらに「X」型番ではオプションだったCPUクーラーだが、「無印」型番ではRyzen 9/7には「AMD Wraith Prism」が、Ryzen 5には「AMD Wraith Stealth」が標準で付属している。
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「無印」型番にはリテールクーラーとして「AMD Wraith Prism」または「AMD Wraith Stealth」が付属する
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製品ラインナップは以下の3モデルで、残念ながら16コア/32スレッドモデルは省略されている。なお従来の「X」型番に比べるとベースクロックは700MHz~1GHz、ブーストクロックは100~200MHz低下しているものの、キャッシュ容量や対応メモリ、内蔵グラフィックス機能は変更なし。マザーボードもAMD X670/670E、およびAMD B650/650Eチップセットを採用するSocket AM5マザーボードがそのまま流用できる。
「Ryzen 9 7900」(12コア/24スレッド/ベースクロック3.7GHz/ブーストクロック5.4GHz/L2キャッシュ12MB/L3キャッシュ64MB)
「Ryzen 7 7700」(8コア/16スレッド/ベースクロック3.8GHz/ブーストクロック5.3GHz/L2キャッシュ8MB/L3キャッシュ32MB)
「Ryzen 5 7600」(6コア/12スレッド/ベースクロック3.8GHz/ブーストクロック5.1GHz/L2キャッシュ6MB/L3キャッシュ32MB)
ちなみにグローバル市場向けの発売は1月10日、国内発売は1月13日11:00より開始され、市場想定売価は「Ryzen 9 7900」が税込69,800円、「Ryzen 7 7700」が税込53,800円、「Ryzen 5 7600」が税込37,500円。「X」型番に比べるとCPUクーラー付きながら2,000円~7,000円程安価な価格設定になっている。