「T120 RGB」の冷却性能をCore i5-13400でチェック

組み込み手順を紹介したところで、続いて「T120 RGB」の冷却性能を確認していこう。CPUにはIntelの最新ミドルレンジCore i5-13400を用意し、Power Limit 1/2はマザーボードの初期設定のまま(無制限)。ストレステストは「OCCT 11.0.19:CPU:データセット大」「CINEBENCH R23:Minimum Test Duration:30 minutes」、CPU温度やファンの回転数の取得は「HWiNFO64」を使用し、騒音値はデータログ機能を備えた騒音計アズワン「TM-103」をファンから30cmの距離に設置して計測を行った。
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マザーボードのPower Limit 1/2は初期設定のままでチェックを実施
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Non-Kモデルながら4基のEコアを搭載するCore i5-13400。Processor Base Powerは65W、Maximum Turbo Powerは154W
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冷却ファンに実装されているリング状のアドレサブルRGB LEDは、5V/3pinコネクタに接続することでマザーボードのユーティリティで制御できるようになる
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CPU温度計測

「OCCT 11.0.19」の結果を確認すると、Package Powerの変動(約90W~100W)に合わせてCPU温度はおおよそ
58~62℃で推移し、冷却性能は全く問題なし。またCPUクロックもPコアが4.1GHz、Eコアが3.3GHzで、以前360mmラジエーターの水冷ユニットで動作させた場合と同じ結果になった。
また「CINEBENCH R23」では、Package Powerがほぼ85Wで推移することから、CPUの温度も
約60℃でフラットなグラフ。動作クロックは「OCCT 11.0.19」と全く同じで、ブースト機能を限界まで発揮することができている。
冷却ファン回転数と騒音値

アイドル時の冷却ファン回転数は
800rpm前後、騒音値は
30dBA以下にとどまり、バラック状態でもほぼ無音に近い状態。また「CINEBENCH R23」実行中でも回転数は
1,250rpm前後、騒音値も
35dBA前後で推移し、風切り音はほとんど気にならなかった。
そして「OCCT 11.0.19」実行時のグラフを確認すると、冷却ファンの回転数は「CINEBENCH R23」より最大で100rpm強増え、最大で
1,386rpmを記録した。それでも騒音値は
38.3dBAで頭打ちになり、耳障りに感じることはなかった。