ドライブベイレイアウト(1):シャドウベイユニット
- 搭載可能数:2.5インチSSDx最大2台または3.5インチHDDx最大2台
ここからはP20Cのドライブベイレイアウトを解説しよう。メインとなるのは、ボトムカバー(シュラウド)内部の前方に装備される、シャドウベイユニットだ。コの字化型のユニットはシャーシ底面のロック機構と2本のネジで固定。内部にはABS樹脂製のスライド式専用トレイが内蔵されている。

専用トレイには3.5インチHDDのネジ穴に合わせた左右各2本の突起を設け、ツールフリーで装着が可能。2.5インチSSDにも対応し、底面4箇所をネジ留めできる。さらにユニット天板部にもネジ穴を設け、2.5インチSSDまたは3.5インチHDDを、底面からネジ留めできる。

最近のAntec製ミドルタワーPCケースはFLUXシリーズを筆頭に、シャドウベイユニットはこのスタイルを好んで採用している。無闇に複数のストレージを詰め込むではなく、過不足ない合理的な設計思想に対し、思いの外反対の声は聞こえてこない。
ただひとつだけ難点を指摘すると、シャドウベイユニットの天板に2.5インチSSDまたは3.5インチHDDを取り付ける場合、必ず底面のネジ2本を外してからシャドウベイユニットを取り出す必要がある。こう文章にすると大事には感じられないだろうが、筆者にはコレが面倒に思えてならない。今後もこのスタイルを継続するなら、Antec開発陣にはもうひとつ進化した仕掛けを期待したい。
ドライブベイレイアウト(2):2.5インチ専用ドライブ搭載スペース
CPUクーラーメンテナンスホール下のエリアには、2.5インチ専用のドライブ搭載スペースが用意されている。ここには2.5インチSSDが縦置きで2台を並べて固定が可能。ネジ穴部分には予めゴムブッシュがセットされており、SSD底面4箇所に固定した先端がピン形状の「SSD固定用ネジ」を挿すことでマウントが完了する。
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一見簡易的な搭載方法だが、SSD自体が軽量であること、さらにモーター等の駆動部がないことから、このスタイルが実現できている。なおコネクタはケーブルの取り回しを考慮し、下方向に設置する
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