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ERYING「FANTASY/i7-12700H/G660i」 購入額約40,000円前後
製品情報(ERYING)
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スペック盛りすぎなAlder Lake-HオンボードのMini-ITXマザーボード
このマザーボードを貸し出してくれた某代理店のS氏によると、もとは小型PCケースに関する海外のフォーラムにて、その存在を知ったとのこと。アキバの店員歴が長く、かつてはPentium Mなどのモバイル向けCPUを使った自作に夢中になっていたという同氏。仕様をチェックするや、即座に中国の通販サイトを利用して購入してしまったらしい。
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高いパフォーマンスが期待できる、Core i7-12700Hを搭載したMini-ITXマザーボード。その他の搭載機能もかなりの充実ぶりだ
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ちなみに今回の主役である
「FANTASY/i7-12700H/G660i」のトピックは、冒頭触れた通り“Alder Lake-H”ことモバイル向けCPUの
Core i7-12700Hをオンボードしているところ。NUCのような小型PCならともかく、こうして自作PC向けマザーボードにオンボードした製品は珍しく、まず日本国内でお目にかかることはない。
なお寡聞にしてERYING(アーインと読むらしい)というメーカーを知らなかったため、早速中国の公式HPを訪問してみることに。モバイル向けCPUをオンボードしたマザーボードを得意としている・・・というか、どうやらHPに載っているのはCPUオンボードモデルのみな模様。だいぶ尖ったラインナップと言える。
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ERYINGの公式HPにて、同じFANTASYシリーズのラインナップをチェック。他のシリーズを含め、すべてCPUオンボードのマザーボードが並んでいる。モバイル向け展開のみだった“Tiger Lake”世代CPUの搭載モデルもあるようだ
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さて、ここで「FANTASY/i7-12700H/G660i」の仕様をざっくりと確認しておこう。CPUはモバイル向けの14コア/20スレッドCPUであるCore i7-12700H(最大4.7GHz/TBP115W)、iGPUとしてIntel Iris Xe グラフィックスを搭載。電源周りもそれなりにリキが入っており、モジュール冷却用に大型のヒートシンクを備えている点は頼もしい。
そしてメモリスロットは3,200MHz動作に対応するDDR4×2構成で、最大64GBを実装可能。ストレージはなんと
合計3基のM.2スロット(PCI Express 4.0対応×2/PCI Express 3.0対応×1)とSATA 3.0×2を搭載、拡張スロットはPCI Express 4.0(x8/x16形状)×1とWi-Fi用スロットを備えている。拡張スロットは重量級カードに対応するシールド仕様のようだ。
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Mini-ITXマザーボードらしいコンパクトなパッケージ。マニュアル等は一切付属しておらず、裏面のスペックシートにすべてが記載されている
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さらにネットワークには、
2.5ギガビットLAN+ギガビットLAN構成のデュアル有線LANを搭載。画面出力はDisplayPort×1、HDMI×2、D-Sub×1の4系統を備えている。
コンパクトなMini-ITXマザーボードにこれでもかとスペックを詰め込んだ、盛りすぎな印象すら受ける構成。なおS氏によれば、価格は約40,000円程度(送料込みで約50,000円)だったとのこと。スペックを考慮すれば格安のように感じるが、さてどうだろうか。