左右のパネルは扉のように開閉ができるよう、上部の前後に蝶番ならぬピンを設け、これを支点に180°以上に開く仕組み。両サイドを全開にした特徴的な姿は、メルセデス・ベンツ300SLのガルウイングさながら。これが十分に魅せるPCケースとしての役割を果たしている。
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| 正面左側のサイドパネル。左下にFractalのロゴがあしらわれている |
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| 正面右側のサイドパネル。こちらはロゴ無し。PCケースにとって、やはりメインは左側になるようだ |
| レバーを手前にスライドさせると、右側のピンが引っ込む仕掛け。簡単にサイドパネルを取り外す事ができる。プラスチック製パーツだが決して華奢という事もなく、耐久性もそこそこ確保できていると思われる |
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| サイドパネル左右の下部にはボール状の突起があり、シャーシ部の受け側でロック。ツールフリーで開閉および固定ができる | |
| 底面から見ると、両サイドパネル下部の4ヵ所には「Secure Panels for Transport」を設け、付属品のMounting Screw (6-32)で内側から各パネルを固定する事も可能 |
これはもちろん手抜きではなく、限られた容積にハイエンドパーツを搭載する事を踏まえ、通気性を優先した。仮に左右の隙間を塞いでしまったら、内部のエアフロー状況に影響が出るだろう。TerraはミニPCケースの中でも特殊な存在であり、"特別な存在”である事を実感させられる部分でもある。
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| 組込後の方がより分かりやすいが、この状態でも密閉される部分はなく、構成パーツを組み込んだ後でも隙間ができる事が想像できるだろう |
ちなみにボトムパネルのスリット部はもとより、オレンジ色のプラスチック製パーツの存在が気になった人もいるだろう。これについては内部構造で詳しく解説する。