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サイコム「Silent-Master PRO Z790/D5」 基本構成売価税込292,680円(2023年6月発売)
製品情報(サイコム)
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低電圧版CPUのファンレス運用を選択した静音BTOの最新作
“究極の静音PC”を謳うサイコム自慢の静音BTO「Silent-Master」シリーズに、また新たな注目モデルが登場した。今回取り上げるのは、Noctuaによるパッシブ冷却の大型ファンレスクーラー
「NH-P1」を採用する
「Silent-Master PRO Z790/D5」だ。
そもそもファンレスクーラーをベースにしたマシン構築には、パーツチョイスや十分なエアフローの確保など、多くの課題をクリアする必要がある。自作PCの分野においても上級者向けのチャレンジであることは間違いなく、それだけにBTOの標準構成に選択されるのは極めて珍しい。
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BTOとしては異例と言える、ファンレスクーラーと低電圧版CPUの組み合わせを採用した「Silent-Master PRO」シリーズ
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そこでサイコムは「Silent-Master PRO Z790/D5」を製品化するにあたり、CPUに発熱の少ない
低電圧版の第13世代Intel Coreプロセッサをチョイス。標準35W動作の低電圧CPUを組み合わせることで、ファンレス運用でも余裕をもった冷却を可能にしている。
さらに
CPUのパワーリミットを引き上げる独自のチューニングにより、性能を向上させている点もトピック。同社の検証では「65W級CPU並のパフォーマンスを発揮」するとのこと、ロマン要素の強いファンレス運用と優れたパフォーマンスの両立を狙った構成というわけだ。
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確かな静音性を証明するため、サイコムは独自に公的第三者機関の無響室における静音・冷却検証も行っている
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「Silent-Master PRO Z790/D5」の基本構成
さて、ここで一旦「Silent-Master PRO Z790/D5」の基本構成に目を通しておこう。CPUは16コア/24スレッドのCore i7-13700Tを搭載、その冷却には前述の通りNoctuaのファンレスクーラー「NH-P1」を採用している。グラフィックスカードは、高冷却な3連ファンクーラーを備えたASUSのGeForce RTX 4060 Ti搭載モデル
「TUF-RTX4060TI-O8G-GAMING」だ。
マザーボードはIntel Z790チップを搭載した
ASRock「Z790 Pro RS」で、メモリはメジャーチップ採用のDDR5-4800 16GBを実装。ストレージはPCI Express 4.0(x4)に対応する
Crucial「P5 Plus」シリーズの1TBモデルが組み込まれている。
そのほか、電源ユニットは80PLUS PLATINUM認証を取得したFractal Designの
「Ion+ 2 Platinum 660W」を内蔵。これら構成パーツを収めるPCケースには、遮音パネルを採用する(同じくFractal Designの)静音ミドルタワー
「Define 7 Compact」がチョイスされている。