「OCCT 12.1.7」「CINEBENCH R23」ともCPUの温度は約10℃上昇しているが、Package Powerは変化なし。動作クロックも同等のレベルを維持することができており、パフォーマンスへの影響は全く見られなかった。CPUが許容する最高温度まではまだ20℃前後の余裕があることから、PL1/PL2=125Wの設定であればLSPの併用も問題ないだろう。
高負荷時のファン回転数はいずれのテストでも公称値通りとなる1,250rpm前後まで低下している。ファンのノイズも32dBA前後に留まり、風切り音はほとんど聞こえなかった。これならPCをデスクの上においても騒音が気になることはないだろう。
実際の冷却パフォーマンスは、TDP180Wサポートを謳うだけあって、十分にその役割を果たしている。特にnon-K版Coreプロセッサなら実用域で必要とされる冷却性能は十分であり、小型CPUクーラーを感じさせない。静音性も上手く両立できている。
AN600の美しい仕上がりは、単に見た目だけでなく相応の実力を兼ね備えていた。とは言え売価を考えれば、こうでなくちゃいけない。
提供:DeepCool Industries
株式会社アユート