強化ガラス製左サイドパネルとスチール製右サイドパネル
C8はピラーレスデザインPCケースだけに、左サイドパネルも当然強化ガラス製。フロントと同色同素材を使用し、角の90°部分にピラー=柱を省略。ガラス切断面は磨き加工が施され、仕上がりの良さは一体感をより高いレベルで感じさせる。
外形寸法は幅約460mm、高さ約445mmで、後方にはクッション材、上下にはスチール製の枠が装着されている。シャーシへの固定はフロントパネル同様、下部を引っ掛け、上部は埋込キャッチとポール状のストライカーによるツールフリー式を採用。工具不要で簡単に着脱ができる。もちろん脱落の心配がない、シッカリとした作りである事は確認済みだ。

そして右サイドパネルはスチール製で、パンチングメタル加工によるほぼ全面通気孔仕様とした。外形寸法は幅約455mm、高さ約445mmで、シャーシへの固定は左サイドパネル同様のツールフリー式。つまりC8はフロント、左右サイドパネル、さらにトップパネルもツールフリー式というワケだ。
|
|
|
C8はプラスチック製の埋込キャッチとポール状のスチール製ストライカーを合計4面で採用している
|
ワイドボディである事を強く感じさせるリアパネル
後方からリアパネルの様子を見ておこう。さすがに幅303mmもあるワイドボディは、見慣れたミドルタワーPCケースとは異なる部分が多い。真っ先に目に付くのが電源ユニット搭載用の開口部だろう。後方から見て左側に位置し、さらに縦置きである事が分かる。その右隣にはマザーボードのバックパネル用開口部があるため、電源ユニットとは背中合わせの位置関係にある。これがC8の特徴であるデュアルチャンバー設計を強く感じさせる部分であり、後ほど内部構造セッションで詳しく解説しよう。

その他には、冷却ファン増設スペースとこれに続く右縦列の特徴的な通気孔、さらに同じ通気孔デザインの拡張スロット金具など。またマザーボードのバックパネル部からトップパネルまでのスペースを広く確保し、ラジエーターがゆったり固定できるよう設計されている事が想像できる。
底板が無いボトムパネル
筐体内部からボトム面を見ると、ほぼ全面がホワイト色のダストフィルターで覆われていた。両サイドにはスリットタイプのネジ穴があり、冷却ファン(またはラジエーター)が増設できる事が分かる。底面を覆うダストフィルターは、手前に引き出せるスライド式で、大きさは実測で幅約173mm、長さは約445mmにおよぶ。

そして大判のダストフィルターを引き出すとそこは大開口部となり、まるで床が抜けているような格好。あまり例が無い思い切ったスタイルだ。ちなみにダストフィルターは枠部がABS樹脂+メッシュ部はナイロンのような素材で、これを保護するものはない。

チェックしたところ剛性に問題は無いようだが、本体を持ち上げる際に誤ってダストフィルターを突き破ってしまう可能性がある。設計の意図は軽量化なのか、材料費の節約?なのか定かではないが、個人的にはトップパネルのような通気孔仕様のスチール製パネルがあってもいいように思う。
|
|
ダストフィルターを外した状態。スチール製パネルがない分、冷却ファンやラジエーターの増設作業はし易いのかもしれないが・・・
|
|
|
|
四隅のプラスチック製インシュレーター(台座)。高さは実測で約28mm。設置面には滑り止めゴムが装着済み
|