2つのモードで気になるパフォーマンスをチェック
ここからは「CSSD-M2L2KSFT4KG」を実際のPCに搭載して、気になるパフォーマンスをチェックしていこう。テスト用のCPUはRyzen 9 7950X、マザーボードにはAMD X670Eチップセットを採用するASRock「X670E Taichi」を用意し、「CFD SFT4000e SMART Tool」で「Gaming Mode」に設定した状態でも検証を行った。なおベンチマークソフトは「AS SSD Benchmark 2.0.7316.34247」「CrystalDiskMark 8.0.4」「3DMark」「PCMark 10」「ファイナルファンタジーXIV: 黄金のレガシー」「ATTO Disk Benchmark 4.01」を用意し、OS、ドライバ、ベンチマークテストをインストールしたシステム用SSDは別途用意している。
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「CFD SFT4000e SMART Tool」を使えば、「Standard Mode」と「Gaming Mode」をシームレスに切り替えることができる
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「CSSD-M2L2KSFT4KG」の「CrystalDiskInfo 9.2.3」の結果。インターフェイスはPCI Express 4.0(x4)で、NVM Express 1.4に対応する
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「AS SSD Benchmark 2.0.7316.34247」で基本性能をチェック
まずは「AS SSD Benchmark 2.0.7316.34247」を使い、基本的なパフォーマンスとシーケンシャルアクセスの圧縮率の影響を確認していこう。
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Standard Mode設定時「AS SSD Benchmark 2.0.7316.34247:総合ベンチマーク」
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Gaming Mode設定時「AS SSD Benchmark 2.0.7316.34247:総合ベンチマーク」
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Standard Modeのシーケンシャル読込は約4,100MB/s、書込は約3,200MB/sで、エントリークラスの製品とは言え、しっかりとPCI Express 4.0(x4)接続のメリットがスコアにも表れている。またGaming Modeではランダム読込こそ約6%と微増にとどまるが、ランダム書込は約19%、シーケンシャルアクセスは読込、書込とも約15%パフォーマンスが上昇している。さらに総合スコアも約12%向上しており、パフォーマンス面でのメリットはかなり大きいことがわかる。
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AS SSD Benchmark 2.0.7316.34247:Compression-Benchmark
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続いて「AS SSD Benchmark 2.0.7316.34247:Compression-Benchmark」の結果を確認すると、読込、書込とも全領域でほぼフラットなグラフ。このことから、シーケンシャルアクセスについては圧縮率の影響はないようだ。
「CrystalDiskMark 8.0.4」でも圧縮率の影響をチェック
「CrystalDiskMark 8.0.4」でも圧縮率の影響を確認していこう。計測はStandard Modeの設定でデータサイズを1GiBに固定。データ形式は圧縮率の低い「デフォルト (ランダム)」と、圧縮率の高い「All 0×00 (0Fill)」の2種類を選択して計測を行った。
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デフォルト (ランダム)
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All 0×00 (0Fill)
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「AS SSD Benchmark 2.0.7316.34247:Compression-Benchmark」と同じく、シーケンシャル、ランダムアクセスともスコアに明確な差は出なかったことから、「SFT4000G」は圧縮率の影響がないSSDと判断していいだろう。そこで以降のテストは、「デフォルト (ランダム)」のみに絞って行うことにした。