そもそもマザーボードの設計改良はできても、これを収納するPCケースがなければせっかくのアイデアも成立しない。これを実現できるのは、基幹パーツを市場に送り出す力のある大手メーカー以外に無い。そこに真っ先に手を挙げたMSIは賞賛すべきだし、良くも悪くも聞こえてくる声を気にせず、定着するまで是非やり続けて欲しい。
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| MSI「B760M PROJECT ZERO」 市場想定売価税込36,980円(2024年4月19日発売) 製品情報(MSI) |
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| このマザーボードに限っては、主役は裏面だろう。要所をよく見ると従来表面にあるべきコネクタのほとんどが背面にレイアウトされている事が分かる |
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| まず目に付くのがATX24pinコネクタ。これまでマザーボード表面で最も目立つメインケーブルを背面に移動できるだけでも相当なトピックだ |
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| 一部で「はんだの跡が惜しい」という声はあるものの、組み込み後で露出するのはこの程度。ここは許容範囲だろう |
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| CPU 8pinコネクタ | システム・ポンプ・CPU各冷却ファン用コネクタ |
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| SATAコネクタは4ポート。なおSATA_8はM2.SATA SSDをM2_2スロットに搭載すると無効になる | 通常右下にレイアウトされるお馴染みのヘッダ類 |
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| 唯一基板表面に装備されている「JTPM1: TPMモジュールコネクター」 |
そして内部の黒いパッケージを開き、マザーボードを取り出すと底面に溝がある事に気が付く。背面コネクタマザーボードは通常のマザーボードと違い、無造作に平面に置く事ができない。そこでピンやコネクタ部を避ける溝を設けることで、CPUやメモリといった構成パーツの取り付けができるというワケだ。
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| パッケージ底面に設けられた溝。背面コネクタのピンを避けるためのもので、この上にマザーボードを設置することで簡単な作業を行う事ができる |
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| スタンド式Wi-Fiアンテナ | SATAケーブル |
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| 冊子タイプのマニュアルは付属していない |