一気に充実のAntec「Constellation」シリーズ
やや出遅れ気味だったピラーレスデザインPCのラインナップも、気が付けば10種類(2024年6月下旬グローバルサイト掲載分)になった「Constellation」シリーズ。その多彩なラインナップは、ユーザーのパーツ構成や設置条件など、あらゆるニーズに応えることができる。そこは大手の強みで、製品化の早さはもとより、これまで「C8」「C3」と検証を行った"経験者”として、作りの良さからもAntecらしさを感じる事ができた。
そして今回の主役
「Constellation C5 ARGB」は、「C8」同様のデュアルチャンバー設計を採用。PSUおよびストレージが収納される右手のエリアは幅95mmを確保し、「Constellation」シリーズでは初となる背面コネクタマザーボードへの対応もトピックだろう。
なお今回取り上げるのは、120mm ARGBファンが合計7基標準で装備される「Constellation C5 ARGB」だが、冷却ファンが非搭載の
「Constellation C5」も2024年6月8日より販売が開始されている。市場想定売価は税込14,480円となり、売価だけを見ればかなりお値頃感がある。ただし、Constellation C5 ARGBの冷却ファン標準搭載数や、7基のうち6基は特殊な逆回転ファンである事を考えると、なかなか悩ましいところではないだろうか。
スペック表に見るAntec「Constellation C5 ARGB」
実機に触れる前に、Constellation C5 ARGBをスペック表から読み解いて行こう。対応マザーボードはATX、MicroATX、Mini-ITXで、俗に言うミドルタワーというよりも、大型CubeまたはBOX型がシックリくる。使用素材は主素材がスチール、副素材にプラスチック、フロントと左サイドに4mm厚の強化ガラスが使われている。

外形寸法は幅が285mmもあり、この数値からも誰もが思い浮かべるミドルタワーのスタイルからはやや外れている事が分かる。そして奥行きは469mm、高さは400mmとされ、"奥行きを十分に確保した背の低いPCケース”といったところ。なお重量は約7.6kg。その他については画像を交え、個別に解説していく。
なおパッケージサイズは幅375mm、奥行き450mm、高さ545mmとされ、付属品および緩衝材を含めた全体重量は約9.2kgとなる。店頭購入による持ち帰りには、カートの用意が無難だろう。