Antec Constellationシリーズ2作目「C3」
まずモデル名についてお断りしておくと、正式にはConstellationシリーズの「C3 ARGB」であり、タイトル表記の「Constellation C3 ARGB」ではない。まぁこれらはよくある事で、メーカーの命名と国内代理店の呼び方の違いであり、長くAntecの国内代理店を務めるリンクスインターナショナルは「Constellation C3 ARGB」(または「Antec Constellation C3 ARGB」)としている。つまり国内代理店表記に合わせたものだが、本稿では以下「C3」と表記させて頂こう。
Constellationと言えば、AntecがピラーレスデザインPCケースのために新設した新シリーズ。以前詳細検証をお届けした
「C8」を皮切りに、今回の主役「C3」、さらに4月20日からは
「C5」がラインナップに加わった。流行のピラーレスデザインとAntecの関わりについてはC8検証記事の冒頭で触れているのでご一読頂くとして、各社こぞってリリースする同一タイプのPCケースは、未だとどまるところを知らない。COMPUTEX TAIPEI 2024でも多くの新モデルをご紹介することになるだろう。
スペック表に見るAntec「Constellation C3 ARGB」
紹介する項目の多いPCケースだけに、先を急ごう。ここでは本体に触れる前に、スペック表からC3の概要を把握しておく。なお検証を行うのはBlackモデルだが、ホワイトモデルも同時発売されている。市場想定売価は色を問わず税込14,980円。ライバルの多いミドルタワーPCケースの中にあって、Antecの売価は比較的"手が出しやすい設定”ではないだろうか。
対応マザーボードはATX、MicroATX、Mini-ITX。主素材はスチールで、副素材にプラスチック(ABS樹脂)および4mm厚強化ガラスが使用されている。後者はピラーレスデザインPCケースでは重要なマテリアルである事は言うまでもない。
そして外形寸法は幅210mm、奥行き470mm、高さ485mmで、重量は約7.56kg。ミドルタワーPCケースとしては極めて標準的な設計という印象。パッケージサイズは幅292mm、奥行き575mm、高さ485mmで、付属品および緩衝材を含めた総重量は約8.87kgとされる。パーツショップ店頭からの持ち帰りにはカートの用意が無難だが、一般的なPPバンドとホルダー(持ち手)でもどうにかなる。