PL1/PL2=253W設定時の冷却性能をチェック

PL1/PL2=181Wの設定でも未だ余力が残されていた「NH-D15 G2」。そこでPL1/PL2をともにCore i7-14700KやCore i9-14900KのMTPである253Wに設定した状態でも検証を進めていこう。

「OCCT 13.1.0」「Cinebench 2024」ともに、テスト中のPackage Powerは253Wで安定しており、サーマルスロットリングと思われる症状は発生していない。またテスト中の平均温度は「OCCT 13.1.0」が
約80.8℃、「Cinebench 2024」が
約81.4℃。スパイク値も
最高92℃で、「NH-D15 G2」ならCore i9-14900KをMTP設定で動作させた場合でも、冷却性能が不足する心配はない。
またL.N.A使用時の平均温度は「OCCT 13.1.0」が
約81.8℃、「Cinebench 2024」が
約84.3℃。スパイク値も
最高95℃で、L.N.A未使用時に比べると温度は上がっているが問題のないレベルだった。
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PL1=125W/PL2=253W設定時の「Cinebench 2024」スコア
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PL1/PL2=253W設定時の「Cinebench 2024」スコア
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「Cinebench 2024」のマルチコアテストのスコアを確認するとPL1=125W/PL2=253Wの設定から約17%もアップした。KシリーズのようなMTPが高いCPUを使う場合には、高性能なCPUクーラーを組み合わせることで、マルチスレッド性能を大きく引き上げる事ができる。
PL1/PL2=253W設定時のファン回転数と騒音値をチェック

L.N.A未使用時のファン回転数はほぼ公称値通りの
約1,500rpmまで上昇した。またノイズレベルは
約43dBAで、さすがに静音の範疇は超えているが、バラックでのテストでも我慢できないほどではなく、デスクの下に設置するようなPCであればゲーム中でも気になることはないだろう。
そしてL.N.A使用時の結果を確認するとファンの回転数は
1,150rpm前後、ノイズレベルは
37dBA前後に留まり、静音性とパフォーマンスを両立したPCを構築できる。