8,000MHzのオーバークロックメモリも安定動作
表面実装技術や高品質な8層PCBを採用することで、ミドルレンジクラスの製品ながら最大8,000MHzの高クロックメモリのサポートが謳われている。そこで今回はDDR5-8000対応の
KLEVV「KD5AGUA80-80D380G」を使い、オーバークロックメモリの動作を確認してみることにした。
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DDR5-8000動作
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DDR5-6000動作
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DDR5-4800動作
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AMD 600シリーズはもちろん、最新のAMD X870(E)チップセットのマザーボードでも安定動作しないこともあるDDR5-8000動作だが、「X870 Steel Legend WiFi」ではAMD EXPOのメモリプロファイルを読み込むだけで安定動作させることができた。そこで、DDR5-6000と、DDR5メモリの登場初期に定番だったDDR5-4800から、どの程度パフォーマンスに影響があるのか確認してみることにした。
「AIDA64 Cache & Memory Benchmark」の帯域幅を確認すると、DDR5-4800との比較では最も差の小さいReadでも約14%、最も差の大きいWriteでは約30%の差がついた。またレイテンシもDDR5-4800の80%以下、DDR5-6000との比較でも約82%まで短縮されている。
「7-Zip」の結果を確認すると、メモリへのアクセスがあまりない展開ではDDR5-4800とDDR5-8000で約5%の差に留まる。一方で、圧縮ではDDR5-4800からは約27%、DDR5-6000からでも約12%性能が向上しており、メモリ帯域やレイテンシが削減されたメリットは確実にある。
続いて「ファイナルファンタジーXIV: 黄金のレガシー」の結果を確認したところ、大容量キャッシュを内蔵しているRyzen 7 9800X3Dでは、メモリ帯域やレイテンシの影響はほとんどなく、いずれの解像度でもスコアはほぼ横並びになった。