既存モデルから転送速度が45%向上したエントリーPCIe 4.0 SSD
今回の主役である
「990 EVO Plus」は、昨年11月より販売が開始されているSamsungのPCI Express 4.0(x4)/PCI Express 5.0(x2)対応エントリーSSDだ。2024年1月に登場した
「990 EVO」の後継製品で、最大転送速度は最大5,000MB/s→最大7,250MB/sへと45%向上。さらに電力効率は73%も改善され、発熱が低減するとともにノートPCと組み合わせた場合にはバッテリ駆動時間を伸ばす効果も期待できるという。
容量は今回の主役である2TBのほか、1TBと4TBの3モデルがラインナップ。コントローラはSamsung製のインハウスコントローラを、NANDフラッシュはSamsung V-NAND TLCを採用し、キャッシュメモリはDRAMではなく、メインメモリの一部を使用する「HMB」(Host Memory Buffer)に対応する。
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「990 EVO Plus」シリーズの2TBモデル「MZ-V9S2T0B-IT」。ITGマーケティングの担当者によれば同シリーズの中でも一番人気のあるモデルとのこと
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ちなみに2TBモデルの公称転送速度はシーケンシャル読込最高7,250MB/s、書込6,300MB/s、ランダム読込1,000,000IOPS、書込1,350,000IOPS、平均消費電力は読込4.6W、書込4.2W。またTRIMやガーベッジコレクション、S.M.A.R.T、AES 256bit暗号化、DCG/Opal V2.0などの機能を備える。
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ブルーを基調に製品画像が大きくデザインされたパッケージを採用
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フォームファクタはM.2 2280、外形寸法は幅22.15mm、奥行き80.15mm、高さ2.38mm。MTBFは150万時間、書込耐久性は1TBが600TBW、2TBが1,200TBW、4TBが2,400TBW、製品保証は5年間で、ファームウェアのアップデートや性能の最適化、暗号化などができる
「Samsung Magicianソフトウェア」がダウンロード提供される。
Samsung「990 EVO Plus」を画像でチェック
製品の概要を把握したところで、ここからはSamsung「990 EVO Plus」の2TBモデル「MZ-V9S2T0B-IT」を画像でチェックしていこう。フォームファクタは片面実装方式のM.2 2280で、構成パーツはSamsung製コントローラとNANDフラッシュが各1枚ずつというシンプルな構成だった。
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マットブラック基板を採用し、表面には製品ロゴやシリアルナンバーが記載された製品シールが貼り付けられていた。またNANDフラッシュの空きパターンも用意されていた
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基板の裏面には一切パーツはなく、空きパターンも用意されていなかった
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