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MONTECH「CENTURY II 1050W」 市場想定売価税込17,880円前後(2025年9月18日発売予定)
製品情報(MONTECH)
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幅広いプロダクトを手がける新興ブランドMONTECH
本題に入る前に、エルミタでは初登場となる
MONTECHについて触れておこう。TELON TECHNOLOGY(本社:台湾)が主にゲーマーをターゲットに展開しているブランドで、その設立は2016年だ。まだ新興と言えるブランドながら、PCケースを皮切りに電源ユニットやオールインワン水冷ユニットなどを主力製品としてラインナップ。近年はメカニカルキーボードをリリースするなど、幅広いジャンルのプロダクトを手がけている。
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COMPUTEX TAIPEI 2025におけるMONTECHブース。広い面積に余裕をもって新製品の数々が展示されていた
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洗練されたデザインの製品が揃うラインナップは、いずれも魅力十分。5月に開催されたCOMPUTEX TAIPEI 2025でもかなり大型のブースを構えており、ブランド設立10周年を前に“新興”から脱皮を果たし円熟期を迎えつつある印象を受けた。
そんなMONTECHはすでに数年前に日本上陸を果たしており、一部ショップにてPCケースの販売が行われていることから、その名を目にしたことがある自作PCファンも多いのではないだろうか。さらに今年に入って、CFD販売株式会社からも正規代理店契約の締結がアナウンス。ピラーレスモデルを中心とした最新PCケースの取り扱いが始まっている。
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秋葉原のショップでもMONTECH製のPCケースを目にする機会が増えた
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そしてこのほど、国内では初登場となる電源ユニット製品の取り扱いも開始されることになった。その第1弾モデルこそ、今回主役として取り上げる
「CENTURY II」シリーズだ。
日本市場に初めて投入されるMONTECH製電源ユニット「CENTURY II」シリーズ
まずは「CENTURY II」シリーズの基本的な仕様や特徴からチェックしていこう。80PLUS GOLDおよびCybenetics PLATINUM認証を取得した電源ユニットで、容量は850W/1050W/1200Wの3モデルをラインナップしている。
ATX 3.1/PCI Express 5.1の最新規格に対応しており、12V-2x6コネクタも標準装備。ケーブルタイプはフルモジュラー方式だ。奥行き140mmのショートデザインも特徴で、多くのPCケースに余裕をもって組み込めるのもメリットだろう。
内部構造としては、ハーフブリッジLLC回路やDC-DC変換回路を組み合わせたスタンダードな設計を採用。日本メーカー製コンデンサを100%採用するなど、信頼性を重視したコンポーネントがチョイスされている。
また、冷却機構は135mm径FDBファンを搭載。低負荷時にファン回転を停止するセミファンレス機能「Smart Zero Fan Mode」に対応しており、騒音の発生を最小限に抑えることが可能だ。なお、この機能はスイッチでON/OFF可能なため、常時回転を好むユーザーも安心できる。
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製品イメージが大きくレイアウトされたパッケージ。対応規格や基本仕様、ケーブル仕様など必要事項がしっかり網羅されている
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そのほか、過電圧保護(OVP)/低電圧保護(UVP)/電流保護(OCP)/過負荷保護(OPP)/短絡保護(SCP)/過熱保護(OTP)の各種保護回路を搭載。メーカーサポートは10年間の長期保証が提供される。
ちなみに今回は「CENTURY II」シリーズの中から、1050Wモデルの
「CENTURY II 1050W」を借り受けて検証を進めていく。ATX 3.1/PCI Express 5.1対応の同容量では最安クラスという、コストパフォーマンス面でも大注目な新モデルだ。