「MasterBox MB511 ARGB」をベースにPCを組み込んでみる
外観まわりから内部構造まで、細部のチェックを終えた後は実際にPCを組み込んでみる。テキストによる解説が省略されたマニュアルからは分かりにくい点や、構成パーツ固定後の周辺クリアランス、作業におけるポイントなど、より詳細に解説していこう。
マザーボードを搭載してみる
まずはマザーボードを固定してみよう。おさらいすると、マザーボードトレイには予め9本のスタンドオフが備え付けられている。マザーボードの位置決めをしたところで、付属のインチネジにより9箇所をネジ留めしていけばいい。なおネジ留め後のクリアランスを確認すると、トップパネルまでは約30mm、右手フロントパネル裏までが約165mmだった。またボトムカバーが装着されている下部は、ほぼ空きスペースが無かった。
|
|
アドレサブルRGBファンが3基装備されるフロントパネルまでは、約165mmほどの空きスペースがある。スルーホールも完全に露出しており、大いに活用したい
|
CPUクーラー有効スペースとメンテナンスホール
マザーボードにCPUを載せた状態で、左側面の強化ガラス製サイドパネルを装着。レーザー距離計にてCPUクーラーの有効スペースを計測してみた。結果CPUから強化ガラス製サイドパネルまでは174mmで、公称165mmはやや控え目な数値である事が分かった。とは言え、CPUクーラーを選ぶ際は、メーカーの公称値を基準にしてほしい。
|
マザーボードトレイ背面から、CPUクーラーメンテナンスホールの開口部も計測。カットされているのは実測で幅165mm、高さ150mmだった
|
電源ユニットを搭載してみる
ボトムレイアウトの電源ユニットは、右側面の開口部から挿入する事になる。搭載テストには、以前詳細検証をお届けした
Cooler Master「V750 GOLD」(型番:MPY-7501-AFAAGV-JP)を用意。外形寸法は幅150mm、奥行き160mm、高さ86mmのフルモジュラー電源ユニットだ。
作業自体はシンプルで、シャーシ背面のネジ穴4箇所にインチネジで固定するだけ。ちなみに設置後、隣接するケージタイプのシャドウベイユニットまでは実測で約75mmを残した。ポイントは「モジュラータイプのコネクタが抜き挿しできるか」だが、固定した状態でもギリギリ作業ができた。万一作業が厳しい、またはこれ以上奥行きが長い電源ユニットを使用する場合は、シャドウベイユニット右側のプレートを取り外せばいい。