2TBモデル「CSSD-M2O2TEG2VNQ」のパフォーマンス検証
ここからは、早速各種ベンチマークテストを使いCFD「EG2VNQ」シリーズの実力を検証していこう。まずは最も大容量な2TBモデル
「CSSD-M2O2TEG2VNQ」のチェックから進めていく。なおテスト用のPCには、
Intel Core i9-11900Kと、Intel Z590チップセットを採用する
ASRock「Z590 Steel Legend」をベースにしたシステムを使用。ベンチマークソフトは「AS SSD Benchmark 2.0.7316.34247」「CrystalDiskMark 8.0.1」「HD Tune Pro 5.75」「ATTO Disk Benchmark 4.00」の4種類で、OS、ドライバ、ベンチマークテストをインストールしたシステム用SSDは別途用意した。
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2TBモデル「CSSD-M2O2TEG2VNQ」の「CrystalDiskInfo 8.12.0」の結果。バスインターフェイスはPCI-Express3.0(x4)で、転送規格はNVM Express1.3に対応。なお製品名の表示がおかしいのはβ版のファームウェアのため。正式版では修正されているので安心してほしい
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「AS SSD Benchmark 2.0.7316.34247」で基本性能をチェック
まずは「AS SSD Benchmark 2.0.7316.34247」を使い、基本的なパフォーマンスとシーケンシャルアクセスの圧縮率の影響を確認していこう。
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【AS SSD Benchmark 2.0.7316.34247:総合ベンチマーク】
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【AS SSD Benchmark 2.0.7316.34247:Compression-Benchmark】
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総合ベンチマークの結果を確認すると、シーケンシャル読込は約2,300MB/sec、書込は約1,622MB/secで、いずれも公称値に迫るスコア。エントリーモデルながら総合スコアも4,000ポイントを優に上回り、ハイエンドモデルでも1,000ポイント前半で頭打ちになるSATA3.0(6Gbps)SSDとは明確な違いがある。
また「Compression-Benchmark」のスコアは、読込・書込とも右肩上がり。シーケンシャルアクセスについては、圧縮率の影響は確実にあることが分かる。
「CrystalDiskMark 8.0.1」でランダムアクセスの圧縮率の影響をチェック
シーケンシャルアクセスについては、圧縮率の影響があることがわかったPhison「PS5013-E13T」。続いて、「CrystalDiskMark 8.0.1」を使いランダムアクセスの影響を確認していこう。計測はデータサイズを1GiBに固定。データ形式は圧縮率の低い「デフォルト (ランダム)」と、圧縮率の高い「All 0×00 (0Fill)」の2種類を選択して計測を行った。
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【デフォルト (ランダム)】
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【All 0×00 (0Fill)】
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ほぼすべての項目で軒並みスコアが上昇しており、「EG2VNQ」シリーズに実装されているPhison「PS5013-E13T」は、シーケンシャル・ランダムとも圧縮率の影響があるコントローラと結論づけていいだろう。そこで、以降のテストは「デフォルト (ランダム)」と「All 0×00 (0Fill)」の両方で行うことにした。