歴代FLUXで最も美しい「DF700 FLUX」
恐らく最も美しい
FLUXではないだろうか。初代
「DF600 FLUX」(2020年9月検証)を皮切りに、
「DP502 FLUX」(2020年12月検証)、
「P10 FLUX」(2021年1月検証)と、これまで性格の異なる歴代モデル全てを検証してきた。そして8月14日から国内市場で販売が開始された
「DF700 FLUX」は初代同様、Antecとしては歴史ある
「DF(Darkfleet)」シリーズに属し、モデル名からはエアフロー重視の性格である事が分かる。

評価サンプルの到着を待たずに入手した宣材画像を眺めると、イルミネーションが映える前面アクリル立体素材が特徴の「DF600 FLUX」とは異なる美しさがある。見映えこそ好みの問題だが、第3弾で終わるはずだった「FLUX」の4作目、「DF700 FLUX」は洗練されたデザインが印象的で、Antecファンの琴線に触れる1台になるのではないかと密かに感じている。
さらに人気の予感は市場想定売価で、ザックリながらアドレサブルRGB120mmファン3基+リアファン1基を標準装備したミドルタワーPCケースが税込11,480円(2021年8月現在)で購入できてしまう。「DF600 FLUX」よりも若干高いとは言え、これからご紹介する細部を見ていく内に、売価についてあまり触れないようにしている筆者が、敢えて触れる理由がお分かり頂けるだろう。今回の検証ポイントは、出来栄え点にとどまらないコストパフォーマンスにも注目してみたい。
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Antecが提唱する【F-LUX PLATFORM】
Darkfleetシリーズに属する新型PCケースに付けられた「FLUX」は、FlowとLuxuryを組み合わせた造語。エアフローレイアウトを最適化し、これまでに無いアプローチで、システム全体の冷却構造を見直した。
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スペック表に見るAntec「DF700 FLUX」
次に「DF700 FLUX」をスペック表から読み解く。外形寸法は幅220mm、奥行き467mm、高さ486mmとされ、エルミタ的に中~大型ミドルタワーPCケースの目安としている500mm以下(一辺)にいずれも収められている。なお重量は約7.4kgで、4mm厚強化ガラスを左サイドパネルに装着している割に軽量なイメージだ。
また対応フォームファクタは既存「FLUX」シリーズ同様、ATX、MicroATX、Mini-ITXで、最も標準的な設計である事が想像できる。
なお外装パッケージ(茶箱)サイズは、幅285mm、奥行き530mm、高さ532mmで、付属品および緩衝材を含めた総重量は約8.6kgとされる。あくまで個人的な感覚だが、ミドルタワーPCケースとしては標準的なサイズだけに、キャリーカート無しでも店頭持ち帰りは可能。キャリーカートがあればなお良しといったところだろう。ちなみに国内製品保証は2年間とされる。