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MSI「MAG H670 TOMAHAWK WIFI DDR4」 市場想定売価税込27,980円(2022年2月4日発売)
製品情報(MSI)
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Intel Z690からオーバークロック機能を省略した「Intel H670」
本題に入る前に、まずは撮って出しレビュー初登場のIntel H670チップセットについて簡単に紹介しておこう。第12世代Intel Coreプロセッサの「Non-K」モデルに合わせて今年1月に登場したチップセットで、フラッグシップのIntel Z690からCPUのオーバークロック機能が省略されている他、USBポートやPCI-Express3.0レーン数が若干削減されている。
一方で、CPUのPCI-Express5.0レーン分割や、メモリのオーバークロックについてはIntel Z690と全く同等。また、ミドルレンジのIntel B660やローエンドのIntel H610では4レーンに制限されるDMI4.0も8レーン分用意されており、CPUのオーバークロックをしないのであれば、Intel Z690チップセットとの違いを感じることはないかもしれない。
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Intel 600シリーズのチップセット比較。Intel B660やIntel H610では、PCI-Expressのレーン数やSATA3.0(6Gbps)数も大きく削減されているが、Intel H670はCPUのオーバークロック機能以外で極端に削減されている機能はない
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堅牢な電源回路と高速インターフェイスを兼ね備えたIntel H670マザーボード
そのIntel H670チップセットを搭載するマザーボードが今回の主役である
「MAG H670 TOMAHAWK WIFI DDR4」だ。MSIのゲーミングマザーボードではエントリークラスに位置づけられる
「MAG」シリーズに属する製品ながら、電源回路には高効率な「Dr.MOS」を採用する
合計16フェーズの堅牢な電源回路を搭載している。
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高効率・低発熱な「Dr.MOS」による16フェーズにおよぶ電源回路を搭載。その性能については後半のテストセッションで詳しく検証する
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また低価格モデルでは、片側だけの製品も多い電源回路のヒートシンクだが、「MAG H670 TOMAHAWK WIFI DDR4」では、黒色に塗装された2ブロック構成のヒートシンクを標準装備。さらにCPUソケット左側のヒートシンクはI/Oカバー一体型の大型タイプを採用するなど重厚感のあるスタイルで、Intel Z690チップセットを採用するハイエンドモデルと比較しても全く見劣りすることはない。
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すべて黒色で統一された「MAG H670 TOMAHAWK WIFI DDR」。MSIの人気シリーズ「UNIFY」と同様、基板上には一切イルミネーション機能が搭載されていなかった
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そしてゲーミングPCで重要になるネットワーク機能は、Intelチップによる2.5ギガビットLANに加えて、Intel Wi-Fi 6による無線LAN機能とBluetooth 5.2に対応。メモリスロットは残念ながら最新規格であるDDR5ではなく、DDR4の対応になるが、グラフィックスカード用の拡張スロットには帯域幅最高128GB/secの
PCI-Express5.0(x16)を搭載。PCI-Express4.0(x4)接続に対応する3基の
「Lightning M.2」や、帯域幅20GbpsのUSB3.2 Gen.2x2 Type-C(Lightning USB 20G)、フロントI/O用のUSB3.2 Gen.2 Type-Cコネクタなど高速なインターフェイスも充実している。
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マザーボードと同じく、ブラックを基調にしたパッケージ。サイズは実測で幅345mm、高さ275mm、厚さ70mmとATXマザーボードとしては標準的
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各種マニュアルの他、SATAケーブル、Wi-Fiアンテナ、ドライバUSB、「EZ M.2 Clip」などが付属する
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その他、M.2 SSDのサーマルスロットリングを抑制する
「M.2 Shield Frozr」や、ツールレスでM.2 SSDを取り付けることができる
「EZ M.2 Clip」、重量のあるハイエンドグラフィックスカードを安全に運用できるメタル補強スロット
「PCIe Steel Armor」、紛失の心配がない
「組込済I/Oシールド」といったMSIおなじみの機能ももれなく実装。全身黒色で統一した落ち着いたデザインに合わせてオンボードのLEDは非搭載だが、LEDピンヘッダが用意され、もちろんイルミネーション機能である
「Mystic Light Sync」にも対応する。