Zen3+世代搭載でグラフィックス性能が大幅に向上したモバイルノートPC
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ASUS「Zenbook S13 OLED UM5302」 価格未定(2022年6月現在)
製品情報(ASUS)
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「Zenbook S13 OLED UM5302」ではCPUとして、開発コード
「Rembrandt(レンブラント)」こと
「Ryzen 6000シリーズ モバイルプロセッサ」(以下、"モバイルRyzen 6000シリーズ")が使われている。コア・アーキテクチャは「Zen3+」で、製造プロセスルールは6nm。ひとつ前の「Zen3」世代に比べて
クロックやcTDPが上昇し、対応メモリはDDR4からDDR5に変更された。
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「CPU-Z」で取得したRyzen 7 6800Uのスペック
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「GPU-Z」で取得したRadeon 680M(CPU内蔵)のスペック
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モバイルRyzen 6000シリーズはパフォーマンスの向上や省電力機能の改善、USB4への対応などさまざまな改良が加えられている。そのなかでもっとも注目したいのは、グラフィックス性能が大きく向上している点だ。GPUアーキテクチャは従来の「Vega」から「RDNA 2」へと変わり、GPUコアの数は従来の最大8コアから最大12コアに増加。その上、レイトレーシング機能にも対応している。AMDによるとモバイルRyzen 6000シリーズすべてを含めた場合、内蔵グラフィックス性能は2倍に強化されているという。
実際に3Dベンチマークテストを行なったところテスト内容によって増減はあるものの、前世代のRadeon Graphicsに比べて2倍近いスコアが出ている。旧世代のディスクリートGPUで言えば、4~5年前のエントリー向けであるNVIDIA GeForce GTX 1050相当だ。詳しくは後述するが、競技系FPSなら問題なくプレイできる性能であり、クリエイター向けソフトでの効果も期待していい。

加えて、これほどのパフォーマンスをわずか1.1kgの13.3型モバイルノートPCで実現している点が驚異的だ。数年前のエントリー向けゲーミングノートPCと同程度の性能で、重さや薄さは半分程度にまで減っている。
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重量は1.1kgと軽い上に、米国防総省制定の耐久基準「MIL-STD-810H」準拠の高い堅牢性も備えている
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用途としてはさすがにゲーミングノートPCとまではいかないが、軽めのゲームを息抜き程度で楽しむには十分だろう。むしろ色鮮やかなOLEDパネルを活かした、クリエイティブワークのほうが向いている。もちろん普段使いやビジネスにもおすすめだ。
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DCI-P3 100%のOLEDディスプレイ搭載。明るく色鮮やかな映像で、写真加工やイラスト制作、ちょっとした動画編集などにも活用できる
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