いち早く新CPU対応BIOSの提供を開始したASRock
過去10年で最大のアーキテクチャ変革を謳い2021年11月に登場したIntelの第12世代Intel Coreプロセッサ。チップセットは最新のIntel 600シリーズに、CPUのソケットもこれまでより一回り大きいLGA1700に刷新されたのはご存知の通り。そして今後登場する予定の新CPUへの対応も謳われており、すでに主要マザーボードメーカーからは対応BIOSの提供が開始されている。
その中でも特に対応が早かったのがASRockだ。他のメーカーからアナウンスされたのはいずれも7月中だったのに対して、ASRockでは他社に先駆け6月29日付け
グローバルリリースで対応BIOSの提供開始を発表している。
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6月29日に発表された新CPUに対応するBIOSのバージョン一覧。現在ではさらに新しいバージョンが公開されているモデルもあるので、事前にチェックしておくと良いだろう
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さらに最新BIOSでは、Intel 600シリーズの一部の製品にしか実装されていなかった「Auto Driver Installer」(ADI)機能が追加され、OSインストール後にドライバDVDや、サポートサイトで対応ドライバを探すことなく、簡単に最新のドライバをインストールすることができるようになるワケだ。なお最新BIOSへのアップデート方法や、「Auto Driver Installer」の使い方については後半のテストセッションにて詳しく解説する。
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なお今後出荷される予定の新BIOS適用製品には、こちらのステッカーが貼り付けられているとのこと
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Intel Z690チップセット採用のコストパフォーマンスモデル「Z690 Pro RS」
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ASRock「Z690 Pro RS」実勢売価税込25,000円前後(2021年11月19日発売)
製品情報(ASRock)
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続いて今回検証に使用するマザーボード「Z690 Pro RS」について簡単に解説していこう。“RaceSport Edition”こと
ASRock「RS」シリーズに属する製品で、過度の装飾を抑え、ブラックとグレーのツートンカラーに色分けされた落ち着いたデザインを採用するのが特徴だ。
ASRockのIntel Z690チップセットマザーボードの中では、エントリークラスに位置づけられるモデルだが、電源回路はデジタル制御による
13フェーズの充実した構成。さらに大型のアルミニウムヒートシンクを搭載しており、ブースト機能により大幅に消費電力が増加するハイエンドCPUにも対応できる冷却性能を備えている。
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基板と同様、ブラックにグレーのワンポイントがあしらわれた落ち着いたデザインのパッケージ
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パッケージ裏面にはリアインターフェイスの構成や、対応機能の解説が記載されている
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I/Oパネル、SATAケーブル、ドライバCD、マニュアル、M.2 SSD固定用ネジの他、グラフィックスカードホルダーが付属する
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その他、メモリスロットはDDR4×4本、ストレージはPCI Express 4.0(x4)接続の「Hyper M.2」×2、PCI Express 3.0(x4)接続の「Ultra M.2」×1の計3基で、そのうち1つには
「フルカバーM.2ヒートシンク」を標準装備。拡張スロットは
「強化スチールスロット」で周囲を補強したPCI Express 5.0(x16)スロットを搭載し、ネットワークは2.5ギガビットLANに対応する。