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MSI「MAG B650M MORTAR WIFI」 市場想定売価税込36,980円(10月11日発売)
製品情報(MSI)
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ようやく本格的に“始まった”「Ryzen 7000」シリーズ
AMD期待の最新CPU
「Ryzen 7000」シリーズがデビューしてから、はや半月ほど。去る
2022年9月30日(金)の解禁日は、各ショップの店頭に早くから行列ができるなど、当初のネガティブな予想を裏切る人手で盛り上がったのが記憶に新しい。なんと当日に店頭で売れた約9割が最上位CPUの「Ryzen 9 7950X」だったというから、いかに熱心なAMDファンが詰めかけたかが窺える。
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「それほど売れないのでは?」という下馬評を覆し、想像以上に盛況だった「Ryzen 7000」シリーズの解禁。最上位CPUの「Ryzen 9 7950X」に人気が集中した
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ところがその状況は翌日に一変した。これまでは解禁初日を見送った自作派が店頭に足を運ぶ風景が定番だったところ、一転して売れ行きは低調に。その主な理由は、10万円以上も珍しくなく、安くても約5万円からという高額なマザーボードにある。本来主役であるはずのCPUが霞むほどの価格となれば、下位チップ搭載モデルの登場を待とうというユーザーが増えるのも当然だろう。
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待望されていた、より安価な選択肢としてのAMD B650(E)マザーボード。MSIからは合計5モデルがリリースされている
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そして2022年10月11日、ついにミドルレンジ向けの最新チップセット
「AMD B650E」および
「AMD B650」搭載マザーボードの販売がスタートした。特に注目が集まっているのは、最もベーシックなAMD B650搭載モデル。
拡張スロット・M.2スロットともにPCI Express 5.0対応が要求されないため、価格も格段に安価になり、
3万円台からの購入が可能になった。こうした手頃な価格帯の対応マザーボードを待っていたという人にとっては、ようやく本格的に「Ryzen 7000」シリーズベースのマシンを組む機会が巡ってきたというわけだ。
質実剛健なエントリーゲーミングマザーボード「MAG B650M MORTAR WIFI」
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AMD B650チップセットを搭載する、MicroATXフォームファクタのエントリーゲーミングマザーボード「MAG B650M MORTAR WIFI」が今回の主役だ
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今回そうしたAMD B650搭載マザーボードの中から取り上げるのは、MSIが“頑丈さ・耐久性を備えたエントリーゲーミングモデル”と位置付ける
「MAG B650M MORTAR WIFI」。ブラック基調のシンプルなデザインとタフさを特徴とする、MicroATXフォームファクタのマザーボードだ。
エントリーモデルとは言え、パワーアップした最新CPUの性能を引き出すため、80A SPS(Smart Power Stage)で構成される
12+2+1フェーズの強力な電源回路を搭載。さらに電源モジュールを確実に冷却する大型の
アルミニウム製拡張ヒートシンク、基板には熱をもちにくい2oz銅箔層を用いた
IT-150サーバーグレードの6層PCBが採用されている。まさに質実剛健を体現するかのような頼もしい設計だ。
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エントリーモデルながら、多フェーズ構成の電源回路と大型のヒートシンクを備えた電源回路を搭載する
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そして
「SMT(Surface Mount Technology)プロセス」、いわゆる表面実装技術が採用されたメモリスロットは、最大6,400MHzのDDR5メモリに対応。ストレージはPCI Express 4.0(x4)接続のM.2スロットを2基備え、その両方に専用ヒートシンクの
「M.2 Shield Frozr」を装備している。拡張スロットは装甲仕様の
「PCIe Steel Armor」を纏ったPCI Express 4.0(x16)を搭載、M.2スロットとともにPCI Express 5.0には対応していない。
そのほか、ネットワークはRealtekチップによる2.5ギガビットLANに加えてWi-Fi 6Eをサポート。最大20Gbps転送のUSB 3.2 Gen2x2ポートを備えるなど、インターフェイスも十分な構成が揃っており、
「Audio Boost 5」と呼称される高音質オーディオ回路も搭載している。
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右下に分かりやすくチップセットを記載したパッケージ。MicroATXモデルとあってパッケージの大きさは小振りだ
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各種トピックや搭載機能、I/Oパネル構成などが網羅されたパッケージ裏面。簡易の組み込みマニュアルやSATAケーブル、M.2スロット用ネジ、Wi-Fiアンテナなどが付属品として同梱されている
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