今回の主役であるGIGABYTE「Ultra Durable」シリーズに属する「B760 DS3H DDR4 (rev. 1.0)」の大まかな概要を確認したあとは、より詳細に見ていこう。
第13世代Intel Coreプロセッサの特性上、その設計が最も重要になるのは電源周りだ。「B760 DS3H DDR4 (rev. 1.0)」はコストを重視したモデルだけあって、電源回路の規模は控え目で、合計11(8+2+1)フェーズで構成されている。MOSFETにはエントリーモデルでも採用例が増えているDrMOSではなく、ハイサイドMOSFET、ローサイドMOSFET、ドライバーICの3つで構成されるオールドスタイル。ただし、GIGABYTE「Ultra Durable」シリーズの品質基準を満たすプレミアムチョークや、コンデンサを採用しており、ビジネスワークにも不安のない安定した動作を実現している。
MOSFETの冷却ヒートシンクはリアインターフェイス側6フェーズのみの装備で、トップ側には非搭載。Non-K版に付属するトップフロー型CPUクーラーなど、空冷CPUクーラーを組み合わせたいところだ。
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| CPUソケットのLGA1700は、第12世代と第13世代Intel Coreプロセッサをサポートする |
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| 電源回路は8+2+1の11フェーズ構成になっている | On Semiconductor製MOSFETの「4C10N」と「4C06N」を実装している |
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| リアインターフェイス側の6フェーズも同様 | PWMコントローラには、Onsemi「NCP81530R」を採用している |
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| 冷却ヒートシンクは、リアインターフェイス側のみに装備されている | |
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| ヒートシンクには、放熱面積を増やすスリットが設けられている | 補助電源コネクタは8pin×1仕様になる |
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| 基板裏面。DDR5や、PCI Express 5.0には対応していないため、各スロットは従来の挿入実装(IMT)が採用されている |
| UDのロゴがデザインされた大型アルミニウムヒートシンクを装備。2本のプッシュピンで固定されている |
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| LGA1700向けミドルレンジチップセットIntel B760。パッケージサイズは28×25mmで、消費電力は6Wになる |