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ASUS「ROG LOKI SFX-L 1000W Platinum」 市場想定売価税込46,980円(1月20日発売)
製品情報(ASUS)
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SFX-L最高峰の容量、ATX 3.0準拠のパワーを実現する小さな巨人
今回取り上げるのは、スモールフォームファクタ向けに登場した最新の80PLUS PLATINUM認証電源ユニット
「ROG LOKI SFX-L」シリーズだ。SFXから奥行きを30mm延長したSFX-Lフォームファクタを採用する製品で、わずか125mm角の大きさは、まさに手のひらサイズと言ったところ。
しかしカワイイのはサイズ感だけ。ピーク時に定格比2倍の電力を供給可能なATX 3.0の基準を満たす性能を備えるほか、電源容量もATXサイズに負けない750W/850W/1000Wをラインナップ。ケーブルタイプはフルモジュラー仕様で、1本で最大600Wの給電が可能な12VHPWRコネクタも標準装備している。
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SFXのハイエンド向け派生規格である、SFX-Lフォームファクタを採用するATX 3.0電源「ROG LOKI SFX-L」。国内向け展開はPLATINUM認証の最大1000Wまで、TIATNIUM認証の1200Wモデルは投入が見送られている
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そしてパッケージを手にとって最初に目を引くのは、ゲーミング向け「ROG」ブランドの製品らしい尖ったデザインだろう。搭載ファンは
ASUS「Aura Sync」に対応したARGB LEDを内蔵、魅せる要素を全身に備えている。SFX-Lフォームファクタを要求するガラスパネルのミニマムケースや、コンパクトなオープンフレーム型ケースとの相性が特に良さそうな印象だ。
もちろん見た目だけではなく、内部設計にもこだわりが光る。低ESRおよび低インピーダンスの
日本メーカー製105℃コンデンサを100%採用する信頼性重視の部材選定に加え、それらの放熱のために通常比2倍の体積をもつ巨大な
「ROGヒートシンク」を内蔵。ASUSいわく「
ATXサイズの『ROG-THOR』シリーズと同スペックのコンポーネントを搭載している」という。
シングルレーン最大83.3Aを出力可能なハイパワー仕様もまた、コンパクトさを感じさせない特徴の一つだ。
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大振りなヒートシンクなど、ATXサイズと同等のコンポーネントを搭載しているという内部構造。詳しくは後ほどの分解セッションでチェックしていこう
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さらに冷却機構としては、ボディにギリギリ収まる120mm径の
「Axial-techファン」を採用。ハブ部分を小型化することでブレードを延伸し、バリアリングを増設して静圧を高めた冷却ファンだ。「ROG-THOR」シリーズでは135mm径だったところ、そのコンセプトを「ROG LOKI SFX-L」シリーズ向けに120mmに縮小。特に低回転域における冷却と低騒音のバランスに優れており、ダブルボールベアリングによる耐久性の高さも特徴とする。
また、セミファンレス機能の
「0dBテクノロジー」にも対応。システム負荷40%以下でファン回転を完全停止する機能で、騒音を可能な限り抑えることができる。
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ゲーミングライクなデザインの本体を強く押し出した、ROG製品らしいパッケージ。SFX-Lフォームファクタの電源ユニットとあって、パッケージサイズは控えめだ
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パッケージ裏面では、搭載コンポーネントなどの仕様を解説。内部には電源本体に加え、ケーブルの入った巾着袋とATXブラケットが収められていた
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そのほか、過電流保護(OCP)、過電圧保護(OVP)、過負荷保護(OPP)、過熱保護(OTP)、ショート保護(SCP)の各種保護回路を搭載。メーカー保証はクラス最長の10年保証(ARGB LEDのみ3年保証)が提供される。
なお今回のレビューでは、最大容量の1000Wモデル「ROG LOKI SFX-L 1000W Platinum」を借り受け、検証を行っていく。次項からは製品そのものを手に取り、その内外のチェックを進めていこう。