フロントトップに「温度表示パネル」(Temperature Display)を装備
外装周りのギミックとして、フロントトップ右側に
「温度表示パネル」(Temperature Display)を装備している。何ができるかというと、Antec独自のソフトウェア
「ANTEC iUNITY」をダウンロードして、PCにインストール。Windows上からはグラフィカルにCPU使用率、温度、周波数、ドライブ情報、メモリ情報等が表示可能。その中から、フロントトップのパネル部には、CPUおよびGPU温度をリアルタイムに表示できる。なお表示は、トップ部の液晶温度スイッチ(Temp Display Switch)によりセレクトできる。
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表示エリアはフロントトップ右手部分。電源OFF時はその存在は分からない。なお起動時はCPU温度が表示され、スイッチを押す毎にGPU→消灯→CPUのローテーションが繰り返される
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フロントパネルを外した状態。思いの外シンプルな構造である事が分かる
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Windows上で見る「ANTEC iUNITY」表示画面。「温度表示パネル」(Temperature Display)よりも詳細なシステム情報が確認できる
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両面を「魅せる」サイドパネル
PCをドレスアップして楽しめるのは、自作PCの醍醐味のひとつ。Performance 1 FTでは、強化ガラスを左右両サイドに装着し、両面を「魅せる」ことで個性的なPCを組み込む事ができるベース筐体だ。

通常右側面は裏配線スペースになるため、できれば露出は避けたいところ。だが後に紹介する2枚のケーブルカバーを装着することで、複雑に行き交うケーブルを隠し、CPUクーラーメンテナンスホール下の2.5インチSSDが強化ガラス越しに露出できる。

なおシャーシへの固定は、背面上段のハンドスクリュー1本と、ボールキャッチ式着脱機構によるツールフリー仕様。また強化ガラス製パネルの下部がシャーシの溝にはまることで脱落を防止する「Drop-Proof Bolt」機構も備えた。
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ほぼクリアな4mm厚強化ガラス製サイドパネル。上下にはスチール製枠を備え、左右には帯状のクッションスポンジが装着される。なおパネルサイズは左右共通で幅約450mm、高さ約495mmで、縁厚は約25mm
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脱落を防止する「Drop-Proof Bolt」機構。ハンドスクリューとロックを解除した斜めの状態を保持し、脱落などの事故防止に重要な役割を果たしている
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リアパネルの様子
次に背面をチェックすると、上段右手には標準ファンが搭載される通気孔、左手にはマザーボードのバックパネル用開口部。中段左は拡張スロット金具が積み重なり、その右手の空きスペースも有効利用され、通気孔としている。そして最下段の大きな開口部が電源ユニットの搭載スペースだ。

レイアウトとしてはベーシックであり、通常のミドルタワーPCケースと変わらない。多少の違いを指摘するなら、拡張スロット金具の左手に面ファスナーが使用できること(付属の面ファスナーを使用)。また冷却ファンの上部は広くスペースが割かれている事が窺われ、トップパネル部に冷却ファンおよびラジエーターが装着できる事が想像できる。
大判ダストフィルターを装備するボトムパネル
本体を横倒しにした状態でボトム面をチェックする。四隅にはプラスチック製の台座があり、設置面には主に滑り止めの役割を果たす幅約25mm、長さ約70mmのラバーが装着されていた。またシャーシ底面には大判のダストフィルターを装備。計測したところ幅約145mm、長さ約455mmで、前面からスライド着脱できるようになっていた。なるほど後方スライドだと引き出しにくいとあって、この辺りは利便性が考慮されている事が窺える。
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構成パーツ満載状態の重量級筐体をささえるのは、プラスチック製の大型台座。高さは約20mmで、設置面との間に空間が設けられている
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