今回テストに使用したMSI「MEG Z690 UNIFY」では、105A SPSによる19+2フェーズの強力な電源回路を搭載していることもあり、いずれのテストでも開始直後のPackage Powerは280Wを超え、CPU温度も100℃に達してしまう。さすがにそのままの状態を維持することは難しいが、その後もPackage Powerは200~240Wで推移しており、Core i7-13700のMaximum Turbo Powerである219Wまでならサーマルスロットリングなくマルチスレッド作業を処理することができるだろう。
またコアクロックを確認するとPコアが4.9GHz前後、Eコアが3.9GHz前後で、「Boxed Cooler」から大幅にクロックが上昇している。「CINEBENCH R23」のスコアも18,530ptsから26,087ptsへと40%以上もアップし、Core i7-13700Kの無制限設定に近いパフォーマンスを発揮できている。
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| 「Boxed Cooler」設定時のCINEBENCH R23のスコア |
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| 「Water Cooler」設定時のCINEBENCH R23のスコア |
高負荷時のファン回転数はいずれも2,000rpm前後、ノイズレベルは42dBA前後まで上昇している。さすがにテスト中は風切り音が聞こえてくるものの、耳障りというほどではなく、PCケースに入れてしまえばそれほど気になることはないだろう。