
Processor Base Powerである125Wの設定では、まだまだ冷却性能に余力が残されていた「MAG CORELIQUID E360」。続いて、Maximum Turbo Powerである253Wに設定した状態でもテストを実施していくことにしよう。

まず「OCCT 12.1.10」の結果を確認すると、Package Powerは200~240W、コアクロックはPコアが5.5GHz、Eコアが4.3GHzに上昇した。そしてCPU温度は途中何度か90℃を超えるシーンがあるものの、それ以外は
80℃前後で推移している。 また「CINEBENCH 2024」ではPackage Powerは240~270Wへと増加しているものの、CPU温度は
90℃前後で、CPUが許容する最高温度100℃までは、若干の余裕がある。ちなみに動作クロックはPower Limit制限に引っかかるため、Pコアが5.4~5.5GHz、Eコアが4.2~4.3GHzの間を小刻みに変動している。

「OCCT 12.1.10」ではファン回転数は
1,600~1,800rpm、ノイズレベルも
43~47dBAで、ファンの回転数に合わせて変動している。また「CINEBENCH 2024」では、ファン回転数はフル回転となる
1,800rpm前後、ノイズレベルも
47dBA前後でフラットなグラフになった。 最近のオールインワン型水冷ユニットはファン回転数が最高2,000rpm以上、ノイズレベルも50dBAを超える製品が多い中、「MAG CORELIQUID E360」は回転数、ノイズとも控えめ。決して静音ではないが、50dBAを超える製品に比べると明らかに風切り音は小さかった。 また「CINEBENCH 2024」のスコアを確認したところ、PL1/PL2=125WとPL1/PL2=253Wでは、シングルコアテストは全く同じだったが、マルチコアテストは1,622pts→1,871ptsへと約16%スコアが上昇していた。
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| PL1/PL2=125W設定の「CINEBENCH 2024」の結果 |
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| PL1/PL2=125W設定の「CINEBENCH 2024」の結果 |

続いて、Power Limitが実質無制限になるPL1/PL2=4,096Wの設定でも冷却性能をチェックしてみることにしよう。

「OCCT 12.1.10」では、Package Power、CPUのクロックともPL1/PL2=253Wと大きく変わらず、CPUの温度もほぼ同じだった。一方、「CINEBENCH 2024」ではPackage Powerは250~300Wに増加し、CPUクロックもPコアが5.5GHz、Eコアが4.3GHzでほとんどブレがなくなっている。またCPUの温度は途中何度か最高温度である100℃にタッチするものの、平均温度は
94℃前後で、Core i7-14700KであればPower Limit無制限の設定でも発熱を抑え込むことができる。

ファン回転数やノイズレベルは「OCCT 12.1.10」「CINEBENCH 2024」ともPL1/PL2=253Wとほぼ同じだった。また「CINEBENCH 2024」のマルチコアテストのスコアも1,871pts→1,875ptsとほぼ変わらないことから、Core i7-14700Kに関してはPL1/PL2=253Wが一番バランスの良い設定と言えるだろう。
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| PL1/PL2=253W設定の「CINEBENCH 2024」の結果 |
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| PL1/PL2=4,096W設定の「CINEBENCH 2024」の結果 |