搭載方法は極めてオーソドックスで、拡張スロット金具の固定に使用されているインチネジを流用。グラフィックスカード側の拡張スロット金具3段分をネジ留めすればいい。なお12VHPWRケーブルは、ボトムカバー天板のスルーホールを経由して接続している。
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| 編集部の計量で重さ2,183gのGeForce RTX 4090 Founders Edition。3スロットを使っての固定でもやや右下がりに見える。気になる場合はVGAサポートステイなどの導入を検討したい |
そもそも十分な有効スペースだが、搭載後の実測ではフロントパネルまで約85mmを残した。やや計算が合わないものの、目くじらを立てるほどの事はない。ここは細かな事は気にせずに、ハイエンド志向でビックスケールのNorth XLを楽しみたい。
肝心な出来映えについては、さすがに定番PCケースのバリエーションモデルとあって実に手堅い。設計が複雑化したDefineシリーズとは違い、シンプルな内部構造は組み込み易く、構成パーツの選定もしやすい。工作精度はFractalのそれで、随所にらしさが表れていた。
最後に左サイドパネルは好みの分かれるところだろう。とは言え設計の基本はメッシュサイドパネルによる「高エアフロー」ではないか。サイドファンを効果的に使えば、システム全体の冷却性能が確実に向上する。North XLはハイエンド構成による高冷却仕様で組み上げたい。
提供:Fractal Design
株式会社アスク