Antecの主力になった「Constellation」シリーズ
前回「C5 ARGB」検証記事の冒頭でも触れたが、Antecは急速に
「Constellation」シリーズの拡充を進めている。ピラーレスデザインPCケースの参入にやや出遅れた感のある同社がここまでラインナップを一気に増やせたのは、やはりAntecの強みだろう。エルミタではこれまで「C8」「C3 ARGB」「C5 ARGB」(掲載順)の合計3機種に触れてきたが、いずれも完成度は高く、当然ながら"慌てて作った感”は微塵も感じさせない。後発の強みと言えばそれまでだが、各モデルいずれも趣向を凝らし、市場に流通する類似機種にひとひねり加えたオリジナリティが目をひく。
今回の主役である
「Constellation C7 ARGB」にも期待が高まるワケだが、エルミタ取材班からの報告によると、発売から約1ヶ月が経過したところで販売店からの評判もネガティブな意見が多いと聞く。今回は国内代理店の
株式会社リンクスインターナショナル(本社:東京都千代田区)よりブラック色の評価サンプルを借り受け、エルミタ的に新作を深掘りしていこう。なおC7 ARGBにはホワイト色も同時発売されており、好みに応じてチョイスができる。
「Constellation C7 ARGB」のはじまりとコッソリ聞いた直近スケジュール
C7 ARGBを初めて目にしたのは「COMPUTEX TAIPEI 2024」会期中に近隣ホテルの一室で行われた、Antecのプライベートブース。エルミタでもいち早く新製品のレポートをお届けしている。
6月のお披露目から僅か2ヶ月で国内販売がスタートしたワケだが、Antecに最新の状況を確認したところ、同レポートで紹介した「C8 CURVE」も年内の発売が予定されているそうで、2024年のConstellationシリーズはこれが最後のリリースになるようだ。事のついでにそれ以外のスケジュールを聞くと、詰め込み系Mini-ITXケース
「PERFORMANCE 1 M」も年内発売を予定。こちらも検証は必須だろう。Antecはすこぶる元気だ。
|
|
Antec「PERFORMANCE 1 M」
|
スペック表に見るAntec「Constellation C7 ARGB」
実機に触れる前に、スペック表からC7 ARGBの概要を押さえておこう。対応マザーボードはE-ATX(272mmまで)、ATX、MicroATX、Mini-ITXで、ミドルタワーPCケースに分類されている。主素材はスチールで、副素材には外観を特徴付ける4mm厚の強化ガラス、さらに最も自由に成型できるプラスチック(ABS樹脂)が要所に使われている。

なおパッケージサイズは幅342mm、奥行き610mm、高さ590mmで、付属品および緩衝材を含めた総重量は14.2kgとされる。奥行きが600mmを超え、重量はもうすぐ15kgに届く。店舗購入からの持ち帰りを希望する場合は、カートの準備は必須だろう。