帯域幅40GbpsのUSB4インターフェイスをチェック
AMD X870E/X870チップセットのマザーボードでは、帯域幅40GbpsのUSB4が標準装備されているため、外部ストレージでも高速なデータ転送が期待できる。そこで、今回はUSB4接続の外付けケース
「AOK-M2NVME-USB4」を使い、その気になるパフォーマンスをチェックしてみることにした。
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USB4:MB/s
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USB4:IOPS
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Thunderbolt 3:MB/s
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Thunderbolt 3:IOPS
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USB 3.2 Gen 2x2:MB/s
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USB 3.2 Gen 2x2:IOPS
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USB4接続の外付けケースでは最大転送速度は3,700MB/sを超え、帯域幅が40Gbpsで同じThunderbolt 3ケースとの比較で30%以上、帯域幅20GbpsのUSB 3.2 Gen 2x2 Type-Cとの比較では1.8倍以上という圧倒的なパフォーマンスを発揮する。大容量のデータを持ち運ぶなら、ぜひUSB4に対応する外付けSSD(もしくは外付けケース)の導入を検討したい。
なお「MPG X870E CARBON WIFI」に実装されているASMedia「AS4242」コントローラは、Thunderbolt 3やUSB 3.2 Gen 2x2との互換性もあるため、既存の外付けストレージもパフォーマンスを最大限に発揮することができる。
「EZ Magnetic M.2 Shield Frozr II」の冷却性能をチェック
続いて、PCI Express 5.0(x4)接続のM.2スロットに実装されている「EZ Magnetic M.2 Shield Frozr II」の冷却性能をチェックしてみることにしよう。テスト用のSSDには、Crucial「T700」シリーズの2TBモデル
「CT2000T700SSD3JP」を使い、ストレステストは「CrystalDiskMark 8.0.5」をデータサイズ64GiB、テスト回数5回に設定し、3回連続で実行している。
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テスト1回目の「CrystalDiskMark 8.0.5」スコア
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テスト3回目の「CrystalDiskMark 8.0.5」スコア
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データサイズが最大の64GiBで、ヒートシンク周辺にエアフローが全くないオールインワン型水冷ユニットを使用する非常に過酷なテストということもあり、1回目の「SEQ1MQ1T1」書込でSSD温度は81℃に達し、サーマルスロットリング機能によって転送速度が6,000MB/s前後まで低下する。その後もランダムアクセスは問題ないが、シーケンシャルアクセスではサーマルスロットリングが発生している。大容量のデータを長時間転送する場合にはケースファンからの風が「EZ Magnetic M.2 Shield Frozr II」に当たるようにするなど工夫が必要だろう。
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アイドル時のサーモグラフィ
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高負荷時のサーモグラフィ
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またサーモグラフィの結果を見ると高負荷時にはヒートシンク全体の温度がまんべんなく上昇しており、SSDからの熱の移動は効率よく行えている事がわかる。