帯域幅40GbpsのThunderbolt 4のパフォーマンスをチェック
「Z890 AORUS MASTER」には、帯域幅40GbpsのThunderbolt 4ポートが搭載されており、外付けストレージでもNVMe M.2 SSDに匹敵する高速なデータ転送が期待できる。そこで今回はUSB4に対応する外付けSSDケース
「AOK-M2NVME-USB4」を使い、パフォーマンスを確認してみることにした。なお比較対象にはThunderbolt 3とUSB 3.2 Gen 2×2の外付けSSDを用意した。
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USB4:MB/s
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USB4:IOPS
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Thunderbolt 3:MB/s
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Thunderbolt 3:IOPS
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USB 3.2 Gen 2×2:MB/s
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USB 3.2 Gen 2×2:IOPS
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USB4接続の外付けSSDケースでは、シーケンシャルアクセスは最高3,700MB/s超え、ランダムアクセスも最高80万IOPSに迫り、PCI Express 4.0(x4)接続のエントリーNVMe M.2 SSDに匹敵する転送速度を記録した。旧世代のThunderbolt 3や、帯域幅20GbpsのUSB 3.2 Gen 2x2と比較してもシーケンシャル、ランダムアクセスとも大幅に高速なことから、大量のデータを持ち運ぶ場合はUSB4、もしくはThunderbolt 4接続の外付けSSD(もしくはSSDケース)を使用したい。
PCI Express 5.0(x4)SSDを使いM.2ヒートシンクの性能をチェック
発熱の多いPCI Express 5.0(x4)SSDのために、放熱面積を9倍に拡張したフィン構造の大型ヒートシンク「M.2 Thermal Guard XL」搭載している。そこで、今回は最大12GB/sを超える転送速度を誇る、Crucial「T700」シリーズの2TBモデル
「CT2000T700SSD3JP」を使い、冷却性能を確認してみよう。なおストレステストには「CrystalDiskMark 8.0.5」をデータサイズ64GiB、テスト回数5回に設定し、3回連続で実行している。
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テスト1回目の「CrystalDiskMark 8.0.5」スコア
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テスト3回目の「CrystalDiskMark 8.0.5」スコア
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ヒートシンク周りに全くエアフローのないオールインワン型水冷ユニットを使用しているにも関わらず、SSD温度は最高76℃で頭打ちになりサーマルスロットリングは発生していない。さらにテスト完了後の温度低下も速く、「M.2 Thermal Guard XL」の冷却性能は優秀だ。実際にPCケースに入れて、ヒートシンクにケースファンの風があたるように調整してやれば、さらに温度を下げることができるだろう。
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アイドル時のサーモグラフィ
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高負荷時のサーモグラフィ
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またサーモグラフィの結果を確認するとヒートシンク全体の温度がまんべんなく上昇しており、SSDのコントローラやNANDフラッシュから発生した熱が効率よく発散できていることがわかる。