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Nextorage「Gシリーズ HE」(2025年4月18日発売)
NN5HE-2TB(2TB) 市場想定売価税込33,980円
製品情報(Nextorage)
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DRAMレス設計とASPMで発熱を抑えたPCIe 5.0 SSD「Gシリーズ HE」
本題に入る前にまず撮って出し初登場になるNextorageについて簡単に紹介しておこう。ソニーの子会社であるソニーストレージメディアソリューションズ株式会社から、フラッシュメモリ製品事業のみを独立させる形で2019年10月1日に設立。約20年におよぶソニーのメモリーストレージ技術を受け継ぐスタッフを中心に、高性能・高品質で、これまでに無い「NEXT」を創出することを企業理念に掲げている。
なお現在は
イメージング向けのメモリカードやふるさと納税品など一部の例外はあるものの、基本的に製品の販売はAmazonのみで行われている。
そんなNextorageから今年4月に登場したのが、今回の主役である
「Gシリーズ HE」だ。キャッシュ用DRAMの代わりにメインメモリの一部をキャッシュとして使用する
HMB(Host Memory Buffer)や、
ASPM(Active State Power Management)機能を搭載することで消費電力を低減。発熱はPCI Express 4.0(x4)SSDと同等レベルに抑えられており、マザーボードに標準装備されているシンプルなヒートシンクでも安定動作が可能になるという。
容量ラインナップは今回検証する2TBに加えて、1TBの2モデル展開で、公称スペックはシーケンシャル読込最大10,300MB/s(1TBは10,200MB/s)、書込最大8,600MB/s(1TBモデルは8,300MB/s)、ランダム読込最大1,300,000IOPS、書込最大1,500,000IOPS。
14,000MB/sを超えるものもある最新ハイエンドモデルに比べると控えめだが、PCI Express 4.0(x4)SSDに比べればシーケンシャル性能は圧倒する。一方、最大消費電力は読込、書込とも6.1Wで、平均10Wを超えるものもあるPCI Express 5.0(x4)SSDの中ではかなり省電力であることがわかる。
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コーポレートカラーでもあるホワイトとブルーにカラーリングされたシンプルなデザインの紙製パッケージを採用
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その他、NANDフラッシュの長寿命化を可能にする
「ダイナミックSLCキャッシュ」や、書込を分散する
「ウェアレベリング」、ランダムビットエラーを検出・修正してデータを破損から守る
「エラー訂正アルゴリズム」(LDPC)などの機能を搭載する。
本体サイズは幅22mm、奥行き80mm、厚さ2.1mm(1TBは2.0mm)。書込耐久性は2TBモデルが1,200TBW、1TBが600TBW、MTBFは150万時間で、製品保証は5年間。またクローンの作成やファームウェア更新、SSDの状態把握などができるユーティリティ
「SSD Suite for Nextorage」がダウンロード提供される。