日本向けにカスタマイズされた「S300 PRO」のデザインをチェック
ここからは、実際に「S300 PRO」をじっくり見ていこう。全体的にレーシングシートを模したコンセプトで、体全体を包み込むような優しいホールド感がある。丸みのあるフォルムとファブリックの肌ざわりの良い素材感が合わさり、重厚ながらも軽やかさを感じるデザインだ。
推奨耐荷重は150㎏。さすが大柄なドイツ人が座ることを考慮して設計されているだけあり、骨組みには頑丈なスチールフレームを使用している。合板(木材)が使用されているような低価格のチェアと異なり、堅牢性は文句なしといったところ。
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座面はスチール製のフレームとウェービングベルトによって大柄なドイツ人が座ってもびくともしない設計
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チェアの大事な要素となる座面各部のサイズは横幅が57cm、奥行き(背もたれ約90°時)が47cm。一般的なゲーミングチェアと違い、座面サイドを緩やかに傾斜させ、窮屈さを感じさせず同時にフィット感を得られるワイドな形状になっている。ここで注目なのが座面幅で、最大57cmとかなり広めに作られている点だろう。やはりドイツ人向けの設計が前提のため、かなりゆったりしている印象だ。
また、海外製ゲーミングチェアの心配事である座面の高さについては、日本向けにカスタマイズが施されている。具体的には、第三者試験機関にて検査基準を通過したガスシリンダーを日本人向けの短いものに変更。座面高の調節幅は約42.5~52cmとしている。これにより、最低高が低くなり、日本人でも違和感なく座れるサイズ感を実現している。なお、調節幅は約9.5cmが確保されており、基本的に身長160~185cmの人が対象とされている。
5本の脚で支えるヒトデ型の脚部ベースも日本仕様にカスタマイズ済みだ。「S300」のナイロン製からアルミニウム製に変更。強度と剛性が向上したほか、金属素材による重厚さが増したことで、見た目にも高級感のある仕上がりになった。
なお、直径60mmのPUキャスターは、キャスターと脚部の接触部分にナイロンリングを設けチェアを動かした時の「カチカチ」音を抑える仕組み。フローリングとカーペットの両方で問題なく使える。
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キャスターの転がる音は静かだった
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