広い座面と硬さのおかげで可能なさまざまな座り方を試す
最後のセッションでは、さまざまなスタイルでの座り方を試していこう。先にも触れたとおり、「S300 PRO」の硬めの座面は、どっしりと安定感のある座り心地はもちろん、片足上げやあぐら、正座に体育座りといった“日本人特有の姿勢”も安定した状態で保つ事ができる。そこで、一般的な座り方はもちろん、あぐらや体育座りといった座り方を、写真で紹介する。(モデルのしゃちつづるさんは身長150cm)
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座面を一番下に調節すれば小柄な人でも両足をぴったりと床に着ける
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片足上げや片足あぐらの状態でも安定して座っていられる
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リクライニング機能を使えばそのまま寝落ちしても大丈夫。安定感もあり多少動いても各部からの軋み音も出なかった
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意外と多くの人が利用するであろうあぐらスタイル。座面が広いので窮屈な感じもない
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小柄なひと限定ながら体育座りも可能。このままスマホ操作や動画視聴などもできそう
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Nitro Concepts「S300 PRO」が欲しくなる7つの理由
ここまで「S300 PRO」をじっくり検証してきた。最後にゲーミングチェアの購入を検討しているという人に伝えたい「S300 PRO」が欲しくなる7つの理由を挙げていこう。
「肌触りもよく耐久性の心配もないファブリック素材」。数あるゲーミングチェアの中でもファブリック素材を採用するモデルは少ない。合成皮革素材を採用するモデルにおいて最大の欠点ともいえる加水分解による劣化の心配がないという点は数年に渡り使用するゲーミングチェアにおいて大きい。
「幅57cmの広い座面」。もともとがドイツ人向けの設計が前提のため、座面幅が広くかなりゆったりしている。あぐらをかいてもまったく窮屈に感じることはなく、ホールド感も心地よい。大き目の体格の男子も安心して使える。
「日本向けにカスタマイズされた脚部と座面の高さ」。「S300」をベースに日本人の体格にあったカスタマイズを施した点は好感が持てる。座面幅はそのままに座面の高さを調整しているので、違和感なくスッと座れるサイズ感はゲーミングチェアとして重要だ。
「稼働領域が広いアームレスト」。そもそもゲームをすることが前提のチェアのため、マウスやキーボードとの位置関係は重要。その点、上下や前後、斜めにも調整できるアームレストはきわめて優秀な出来だった。
「しっかりした内部フレームと高密度モールドウレタン」。検証結果でも明らかのように「S300 PRO」を構成する内部フレームと高密度モールドウレタンの作りはホンモノで、Nitro Conceptsの強いこだわりを感じる。品質の高さは安価なゲーミングチェアとは比較にならない。
「意外と重要な組み立てのしやすさ」。バラバラの状態で届くゲーミングチェアは組立工程が外せない。その点、組み立てが楽な「S300 PRO」はストレスフリーですぐに設置できるのが嬉しい。
「知れば知るほど高くは感じない価格設定」。Nitro Conceptsのような高品質のゲーミングチェアがある程度の値段となる点は仕方がない。分解セッションで判明したように、低価格なチェアが価格相応の品質であることはお分かりのはず。1万円台で低品質のゲーミングチェアを購入し使い続けるなら、長期間快適に使えて5万円でお釣りがくる「S300 PRO」は安いとすら感じる。
「S300 PRO」で気を付けてほしい点としては、今まで弾力性のある(ふかふか系)チェアを使っていたという人。第一印象で「S300 PRO」は硬いと感じるだろう。しかし、高反発の高密度モールドウレタンが体をがっしりと支えてくれるため、長年使うにあたり、腰やお尻、肘への負担は軽減されるはず。この先数年間は安心して使えるゲーミングチェアが欲しいという人は是非とも選択肢に加えてほしい。
提供:株式会社アーキサイト