「ATTO Disk Benchmark 4.01」でシーケンシャル性能をチェック
「ATTO Disk Benchmark 4.01」でシーケンシャルアクセスの性能を確認しておこう。
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WD120EAGZの「ATTO Disk Benchmark 4.01」結果
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WD20EZRZの「ATTO Disk Benchmark 4.01」結果
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「WD120EAGZ」では読込最高282.56MB/s、書込最高262.30MB/sで、いずれも公称値を上回る転送速度を発揮する。また「WD20EZRZ」との比較では、読込が約78%、書込も約72%上回り、これまでのテストと同様大きく差をつけている。
「PCMark10」で実アプリケーションの性能をチェック
テストセッションのラストは「PCMark10:Full System Drive Benchmark」を使い、実際のアプリケーション環境を想定した転送速度をチェックしていこう。
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WD120EAGZの「PCMark10:Full System Drive Benchmark」結果
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WD20EZRZの「PCMark10:Full System Drive Benchmark」結果
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「Bandwidth」は「WD120EAGZ」の53.49MB/sに対して、「WD20EZRZ」は28.78MB/sに留まり85%以上も上回る。また「Average access time」を確認すると「WD20EZRZ」(1,096μs)の約半分の587μsで、総合スコアも1.9倍近い結果になった。さすがにOSやゲームなどの起動ドライブとして使うには厳しいだろうが、オフィスアプリケーションや画像処理用のデータ用ドライブであればそれほどストレスなく使用できるだろう。
容量だけでなく速度も大きく向上、あらためて気付かされた最新HDDの進歩
メディア・エンタメ分野の進歩に合わせてコンテンツのデータ量も増大を続けており、HDDをデータの“倉庫”として頼りにしている人は多いはずだ。SSDも大容量化が進んでいるとは言え、現実的に買い物としての選択肢に入ってくるのは4TB程度まで。それでも今回検証を行った「WD120EAGZ」の方がずっと安価なくらいで、シンプルに容量および容量あたりの価格という面では、いまだHDDに圧倒的なアドバンテージがある。
その一方で規格やインターフェイスに変化がないことから、HDDに“容量以外は変わり映えしないストレージ”というイメージを持っていた人もいるかもしれない。何を隠そう筆者もその一人だったわけだが、検証において旧世代の製品からおよそ2倍の性能を発揮するなど、大きくパフォーマンスを向上させていたことに驚かされた。大容量がHDDに求められる第一の要素であることは変わらないにしろ、性能面においても着実な進化を遂げていたというわけだ。
そして手頃な価格で、なおかつ個人ユーザー向けトップクラスの人気を誇る「WD Blue」シリーズから、10TB超のバリエーションが登場した点も嬉しい。特に2TBや4TBクラスのHDDを複数台使用しているという人にとっては、アップグレード対象としてオススメ。これを機にぜひ最新世代の大容量モデルを導入し、データを一本化するとともに性能の違いを確かめてみてほしい。
提供:テックウインド株式会社
Western Digital