「ExpertCenter P500」の実動インプレッション
ここからは、実際に「ExpertCenter P500」の電源を投入し、実動インプレッションへと移っていこう。スペックをおさらいしておくと、CPUは10コア/16スレッドのCore i7-13620HでメモリはDDR5-5200 32GB、ストレージはPCI Express 4.0(x4)に対応する1TBが組み込まれていた。
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CPUにCore i7-13620Hを採用する上位モデル。メモリはDDR5-5200の32GBが認識されていた
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シングルスレッド処理時には、Pコアのクロックが最大4.9GHz近くまで上昇していた
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マルチスレッド処理時は、Pコアが概ね4.7GHz前後、Eコアは3.6GHz前後で動作していた
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パワーリミット設定を確認すると、Intel標準値からPL1:115W/PL2:115WへとPL1の数値が引き上げられていた
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ストレージはWestern Digital「PC SN5000S NVMe SSD」シリーズの1TBを搭載。最大読込6,000MB/sに対応するモデルで、公称値以上のスピードが出ているようだ
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ベンチマークテスト:CINEBENCH
まずは「ExpertCenter P500」が搭載するCore i7-13620Hの純粋なCPUパフォーマンスをチェックするため、CINEBENCH系ベンチマークテストの結果から見ていこう。「CINEBENCH R15」「CINEBENCH R20」「CINEBENCH R23」「Cinebench 2024」の新旧4種のテストをすべて実行した。
ノートPC向けのCPUながら、ハイパフォーマンス仕様のH型番かつパワーリミット設定を調整されていることもあり、思った以上のスコアの伸びを見せている。いずれのテストにおいても、概ねデスクトップ版の第14世代/第13世代Core i5を上回る程度のスコアをマーク。ビジネスPCとして十分なCPUパワーを備えているようだ。
ベンチマークテスト:PCMark 10 Extended
続いてPCの総合パフォーマンスを測定できる「PCMark 10」を動かしてみよう。テストプリセットはすべてのテストグループを実行する「PCMark 10 Extended」を選択している。
ULによるPCMark 10の推奨スコアは、日常的な作業やビデオ会議などのビジネスタスク性能を測るEssentialsが4,100以上、表計算や文書作成といったオフィスアプリケーション性能を測るProductivityが4,500以上、写真・動画編集や3DCG製作などのクリエイティブ性能を測るDigital Content Creationが3,450以上に設定されている。
それを念頭にスコアを見ていくと、いずれも推奨スコアを余裕でクリアしており、「ExpertCenter P500」の基本性能の高さが窺える。グラフィックスがiGPUのためゲーミング性能こそ限定的だが、ビジネスPCとしての適性は見事に満たしている。