簡易OCによるパフォーマンスアップを狙ってみる
続いては、「B550 AORUS MASTER」の自慢である強靭な電源回路を活かすべく、「Ryzen 9 3900XT」の簡易オーバークロックによるパフォーマンスアップを狙ってみたい。
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コア電圧を1.462Vに調整、思いのほか軽々と全コア4.5GHz動作で安定した
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シングルコアとマルチコア処理のいずれも最大4.45GHz程度で動作している
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「UEFI BIOS」にて、CPUコアクロックとコア電圧を調整するライトなオーバークロックを実行。それほど設定を詰めることなく、コア電圧1.462Vで全コア4.5GHzの安定動作が可能だった。どの程度パフォーマンスがアップしているか、ベンチマークテストで簡易チューニングの効果を見ていこう。
ベンチマークテスト:CINEBENCH R15/R20
まずは定番のレンダリングベンチマークテスト「CINEBENCH R15」を動作させ、純粋なCPUのパフォーマンスを確認する。
シングルコア処理では定格でも4.4GHz程度で動作していたこともあり、シングルコアテストはほぼ変わりなし。その一方でマルチコアテストでは10%ほどスコアが上昇。4GHz程度で動作していた定格クロックに比べて、全コア4.5GHz動作の威力を見せつける結果になった。
続いてよりメニーコアに最適化された「CINEBENCH R20」の結果を見ていこう。こちらも先ほどと傾向は似通っており、定格に対してマルチコアで10%近くの差をつける結果になった。CPU性能が物を言うタスクでは、オーバークロックの効果をより実感することができそうだ。