ドライブベイレイアウト：マザーボードトレイ背面

• 搭載可能数：3.5インチHDD x2台または2.5インチSSD x2台（排他仕様）

ここからはストレージ収納力を知るべく、ドライブベイレイアウトを個別にチェックしてみたい。とは言え、さすがに内部容積が限られているだけに、搭載できるポジションは2箇所に留められている。近頃では多様化により、ローカルの大容量ストレージは必ずしも必要とされない傾向にある。これまで小型筐体における弱点だった箇所が、テクノロジーの進化により弱点では無くなりつつある。 さて、ひとつ目のドライブベイは、マザーボードトレイ背面部。ハニカム状のブラケットには、2.5インチSSDまたは3.5インチHDDが最大2台搭載できる。 ハニカム状のブラケットは上部2箇所をハンドスクリューで固定。一旦これを取り外し、ストレージの搭載作業を行う事になる。なお固定方法は最も一般的なネジ留め式。SSDはミリネジ、HDDはインチネジを使い、各々背面から固定するシンプルな構造だ。

2.5インチSSDはコネクタを下向きに固定すれば、SATAデータケーブルはグロメット付きスルーホールを経由して、マザーボード表面にアクセスできる

ここで重要なのは、2.5インチSSDまたは3.5インチHDDを搭載すると、標準装備の120mmリアファンが物理的に干渉を起こすということ。リアパネル内側にネジ留めされている120mm冷却ファンは、内部側に25mm張り出す。搭載画像でも明らかだが、2.5インチSSDまたは3.5インチHDDを搭載した場合、両者を共存させるほどのスペースは確保できていない。残念だが、どちらか一方を選択する必要がある。

3.5インチHDDも背面ネジ留め。コネクタを下向きにするのも同様で、さすがに2台を並べるとハニカム状のブラケットはほぼ隙間無く埋め尽くされる

ドライブベイレイアウト：2.5インチ専用ブラケット

• 搭載可能数：2.5インチSSD x2台

右側面下のエリアには、2.5インチSSD専用ブラケットが装備されている。最大搭載数は2台で、ブラケットには4つの穴があり、2.5インチSSDを背面からミリネジで固定する。なおブラケット自体はボトムカバー風のトレイに1本のネジで固定されており、2.5インチSSD搭載作業時には一旦取り外す必要がある。 ちなみにこのポジションに2.5インチSSDを搭載すると、右側面の強化ガラス製パネルから一部が露出。お気に入りの銘柄がアピールできたり、LEDイルミネーション付きSSDでドレスアップも楽しめる。

2.5インチ専用ブラケットは、下部を引っ掛け、上部はネジ留めでボトムカバー風のトレイに固定。SSDを背面からネジ留めするシンプルな構造

コネクタを下向きに2.5インチSSDを固定。右側面の強化ガラス製パネルからは、SSDカバーの半分程度が露出する格好。銘柄をアピールできる