MSIの360mmサイズラジエーターAIO水冷上位機種「MAG CORELIQUID E360」

ここで取り上げる
「MAG CORELIQUID E360」は、非常に多くの選択肢が存在する360mmサイズラジエーター採用のオールインワン型水冷ユニット。冒頭でも触れた通り、つい先日「MAG CORELIQUID M360」(市場想定売価税込15,800円)の検証を行ったばかりだが、MSIでは両製品をほぼ同時期にリリースする事で、コストパフォーマンスの「M360」、冷却パフォーマンスの「E360」といった具合に、棲み分けを行うつもりだろう。
ちなみに両者の価格差は、市場想定売価ベースで7,000円。この差は「M360」のコストパフォーマンスの良さが際立つ格好だが、これに納得できるモノが「E360」で見出せるかといった点は、最も重要なポイントになるだろう。
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9月22日より店頭販売が開始された「MAG CORELIQUID E240」「MAG CORELIQUID E360」(取材協力:ツクモパソコン本店)
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MSI「MAG CORELIQUID」シリーズのラインナップ紹介
ここで
「MAG CORELIQUID」シリーズの製品ラインナップを確認しておこう。今回取り上げるのはブラック色の360mmサイズラジエーターモデルだが、他に240mmサイズラジエーター採用
「MAG CORELIQUID E240」が存在し、用途やPCケースに合わせたサイズがチョイスできる。さらにカラーバリエーションとして、240/360mmサイズ共にホワイト色
「MAG CORELIQUID E240 WHITE」「MAG CORELIQUID E360 WHITE」をラインナップ。合計4製品が店頭に並んでいる。
- MAG CORELIQUID E240 税込19,980円(2023年9月22日発売)
- MAG CORELIQUID E240 WHITE 税込20,980円(2023年10月20日発売)
- MAG CORELIQUID E360 MAG CORELIQUID E360 税込22,980円(2023年9月22日発売)
- MAG CORELIQUID E360 WHITE 税込23,980円(2023年10月20日発売)
一覧に記した通り、ホワイト色は約1ヶ月遅れての販売開始。価格はいずれもメーカー発表の市場想定売価だが、ブラック色とは1,000円差がある。これは単に製造コスト分の反映だろう。
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MAG CORELIQUID E360 WHITE
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スペック表に見るMSI「MAG CORELIQUID E360」
次にスペック表から、MAG CORELIQUID E360の製品概要を把握しておく。まず製品名が表すラジエーターのサイズについては、当然ながら長さ360mmでは収まらず394mm。さらに幅は119.2mm、厚さはこの手の製品では平均的な27mmとされる。

アドレサブルRGB LEDを内蔵する搭載ファンは120mmで、厚さは25mm。これを長さ394mmのラジエーターに3基並べて搭載する事になる。またウォーターブロックはポンプ一体型で、ヘッド部分にはイルミネーションのギミックを内蔵。これらは各セッション毎に詳しく解説していこう。
なお対応ソケットは、Intel LGA1700/1200/1156/1155/1151/1150、AMD Socket AM4/AM5、さらにTR4だ。ちなみにSocket TR4(Socket SP3r2)については、360mmサイズラジエーターのみが対応し、240mmサイズラジエーターは非対応である点には注意が必要だ。また製品保証は3年間が提供される。
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MAG CORELIQUID E360の外装パッケージ。外形寸法は実測で幅約460mm、奥行き約210mm、高さ約140mm。ちなみにM360は実測で長さ約435mm、奥行き約180mm 高さ約145mmだから、若干サイズアップされている
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