フレーム生成技術「AFMF」の効果をチェック
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「AMD Software: Adrenalin Edition 24.1.1」では、フレーム生成技術「AFMF」が正式に実装された
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AMDはRadeon RX 7600 XTの解禁に合わせてリリースした統合ユーティリティ「AMD Software: Adrenalin Edition 24.1.1」にて、フレーム生成技術「AFMF」(AMD Fluid Motion Frames)を正式実装した。NVIDIA「DLSS 3」やAMD「FSR 3」でもフレーム生成技術は搭載されているが、いずれもゲーム側での対応が必要になる。一方で、「AFMF」はドライバ側でフレームを生成するため、APIにDirectX 11/12を使用するタイトルであればゲームに関係なく有効化することができる。
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AFMFを有効にするにはゲームをフルスクリーンモードで起動して、V-SYNCをオフにする必要がある
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AFMFを有効にした際のフレームレートは「AMD Software: Adrenalin Edition」でないと検出することができない
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そこで今回は「ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ」「アバター:フロンティア・オブ・パンドラ」「Cyberpunk 2077:Phantom Liberty」の3種類のゲームでその効果を試してみることにした。なおAFMFでは、通常のベンチマークでは生成したフレームが計測できないため、フレームレートの取得には「AMD Software: Adrenalin Edition」のログ機能を使用している。
まずDirectX 11に対応する「ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ」の結果を確認すると、4K解像度では約20%、WQHD解像度やフルHD解像度では40%以上パフォーマンスが向上している。実際のフレームレートも4K解像度ではマルチプレイの目安になる60fpsをクリア、WQHD解像度やフルHD解像度では144Hz以上の高リフレッシュレートな液晶ディスプレイも視野に入る。
AMDプラットフォームへの最適化が進んでいる「アバター:フロンティア・オブ・パンドラ」では、いずれの解像度でも80%前後フレームレートが向上しており、AFMFの効果は非常に大きい事がわかる。
レイトレーシングに対応する重量級ゲーム「Cyberpunk 2077:Phantom Liberty」でも、フルHD解像度やWQHD解像度では80%以上フレームレートが向上して、快適なゲームプレイが可能になる。ただし、4K解像度ではフレームレートの向上率は約38%、実際のフレームレートも23.48fpsに留まり、画質の調整は必須になるだろう。