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| 厚紙をクルクルと巻くように梱包されているNH-L12Sx77本体。冷却ファンは搭載された状態でパッケージ内に収められている |
次に本体を手にしてみよう。NH-L12Sx77はベースモデルNH-L12Sの進化版の位置付けだけに、大幅にアップデートされているとは言え特徴的なそのスタイルはどこか見覚えのあるものだった。
本体をひっくり返すと、ヒートパイプにガッチリ支えられた受熱ベースプレートが確認できる。ガッチリと表現したのは、従来品の4本から6本に増量されたことで冷却性能の向上のみならず、製品自体の剛性も向上しているように思える。実質、総重量520gは軽量ボディの部類だが、華奢なイメージは微塵も感じられない。
受熱ベースプレートとヒートパイプを含めた全体のバランスは良く、いかにも精巧な作りに見えるあたりは、Noctuaへの絶大なる信頼性と安心感に直結している。一方でスリムタイプのスタックドフィンであること、さらに従来モデルよりも奥行きが短くコンパクト化されている点を考えると、ますます冷却性能がキニナルところだ。
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| NH-L12S同様、側面中央にはNoctuaの象徴であるフクロウが刻印されている |