MSI「GeForce RTX 5060 Ti 16G GAMING OC」のパフォーマンス検証
ここからはMSI「GeForce RTX 5060 Ti 16G GAMING OC」を実際のPCに組み込み、気になるパフォーマンスをチェックしていこう。テストPCのCPUは、AMD Ryzen 9000シリーズのハイエンドモデルRyzen 9 9950Xで、マザーボードにはPCI Express 5.0に対応するAMD X870Eチップセットマザーボードを使用した。
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CUDAコア数は4,608基、ブーストクロックは2,647MHzで、テスト中は最大2,800MHzを超えるのを確認した
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Power LimitはTGPより約22%高い最大220Wに設定されていた
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ベンチマークテスト:3DMark:Speed Way
まずは定番3Dベンチマークソフト「3DMark」から、レイトレーシングやメッシュシェーダー、可変レートシェーディング、サンプラーフィードバックなどに対応する最新API DirectX 12 Ultimateを使用するWQHD解像度テスト「Speed Way」の確認を進めていこう。
総合スコアは4100、テスト中の平均フレームレートは41fpsで、マルチプレイでの快適な動作の目安になる60fpsまではだいぶ開きがある。最新APIを使用する重量級ゲームでは、WQHD解像度でも画質を調整したり、DLSSなどの超解像技術を併用したほうがいいだろう。また定格モデルである
Palit「GeForce RTX 5060 Ti 16GB Infinity 3」と比較すると2%以上高いスコアを記録した。テスト環境が異なるためあくまでも参考値だが、オーバークロックによるメリットも確実にあるようだ。
ベンチマークテスト:3DMark:Port Royal
続いて影や反射にレイトレーシングを、それ以外の描画にラスタライズを活用するWQHD解像度テスト「Port Royal」の結果を確認していこう。
総合スコアは10270、フレームレートは47.55fps。「Speed Way」よりはフレームレートが上昇しているが、60fpsまではやはり開きがある。また
Palit「GeForce RTX 5060 Ti 16GB Infinity 3」に比べるとその差は約3%で、やはりオーバークロックのメリットもあるようだ。
ベンチマークテスト:3DMark:DirectX Raytracing feature test
純粋なレイトレーシング性能を計測するWQHD解像度テスト「DirectX Raytracing feature test」を確認しておこう。
すべての処理にレイトレーシングを使用するため、フレームレートは「Port Royal」より下がり42.54fpsだった。ここまでの結果を見る限り、レイトレーシングを使用するゲームでもWQHD解像度ではDLSSの併用を前提に考えておいたほうがいいだろう。また
Palit「GeForce RTX 5060 Ti 16GB Infinity 3」との差は約4%で、これまでのテストより差が広がっている。