Amazon専売の高冷却ロープロファイル&トップフロー型空冷クーラー
ID-COOLING「IS-67-XT BLACK」は、2023年8月2日(現地時間)にプレスリリースが配信され、国内市場では従来のPCパーツ取り扱い(販売)代理店を通さず、Amazonのみで扱われている専売モデルだ。今年3月には同じくID-COOLINGのAIO水冷クーラーコストパフォーマンスモデル
「FX360 INF」を取り上げているが、こちらもAmazon専売にて国内では展開されている。
|
|
IS-67-XT BLACK 実勢価格税込約5,000円(2024年9月発売)
※Amazon専売モデル 製品情報(ID-COOLING)
|

イマドキのデザインで洗練されたID-COOLINGのWebサイトを確認すると、このモデルは空冷クーラーの
「IS Series」に属し、サイトを開くと実に数多くのトップフロー型空冷クーラーが掲載されている。製品の性格上、奇をてらう事や独自のデザインに仕上げる事は難しく、どこか似通った見映えではある事は否めない。とは言え、搭載ファンの形状・ヒートシンクデザイン・そして全高など、あらゆるプラットフォームに対応できるであろうラインナップは、冷却機器メーカーの中でもトップクラスの品揃えではないだろうか。
|
|
カラーバリエーションもカウントすると、IS Seriedは実に28モデルがラインナップしている(Webサイト一部抜粋)
|
本稿では、数多くのラインナップを誇るID-COOLINGの1モデルである事を理解したところで、その最新モデルIS-67-XT BLACKをじっくりと検証してみたい。
スペック表に見るID-COOLING「IS-67-XT BLACK」
実機に触れる前に、スペック表からIS-67-XT BLACKの立ち位置を確認しておこう。対応ソケットはIntel LGA1851/1700/1200/115x、AMD Socket AM5/AM4。ちなみに手元にある評価サンプルのパッケージに「LGA1851」の表記が無く、Arrow Lake-Sデビュー前のプロダクトである事が分かる。もちろん互換性があるため、使用に関しては全く問題がない。
そしてIS-67-XT BLACKのコンセプトは、上部から冷却ファンからの風をヒートシンクに当て続ける
トップフロー型で、全高を67mmに抑える事で主に
小型PCケースでの運用が想定されている。詳細については2ページ目からの解説セッションに譲るが、対応TDP150Wのコンパクトな空冷クーラーは、"どのレベルまでの冷却性能を秘めているか”を明らかにしていきたい。

なお外装パッケージはID-COOLINGのロゴにも使われているオレンジとブラックのツートン。これは以前検証を行ったオールインワン型水冷ユニット
「FX360 INF」と同じく、PCパーツショップの陳列棚でもひときわ目を引くコントラストの効いた配色が特徴だ。
|
ID-COOLINGカラーを纏った外装パッケージは、実測で幅150mm、奥行き145mm、高さ115mm。小型な本体と比べると、ひとまわりからふたまわりほど大きめといったところだ
|