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CORSAIR「RM1000e 2025 Cybenetics Gold ATX3.1」(型番:CP-9020297-JP) 市場想定売価税込27,480円(2025年1月24日発売)
製品情報(CORSAIR)(株式会社アスク)
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PLATINUMだけどGOLD?Cybenetics認証とCORSAIRの電源製品について
「RMe 2025」シリーズは、ATX 3.1/PCI Express 5.1に対応する最新世代のミドルレンジ向け製品として、今年1月に発売された電源ユニットだ。容量は750W/850/1000Wの3モデルをラインナップしており、実際に売り場でパッケージを手に取った自作ファンもいることだろう。
CORSAIRおよび代理店の製品ページではCybenetics GOLD認証の電源ユニットとして紹介され、それはそれぞれの製品名に入れられた「Gold」の文字からも分かること。しかし今回主役として取り上げる1000Wモデル
「RM1000e 2025 Cybenetics Gold ATX3.1」(以下「RM1000e 2025」)のパッケージにはCybenetics PLATINUMの認証マークが入っていて、実際にCybeneticsが公開している効率・騒音レベルリストでもPLATINUM認証製品と記載されている。これには一体どういった事情があるのだろうか。
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CORSAIRからはCybenetics GOLD製品として販売されている「RMe 2025」シリーズ。1000Wおよび(後ろに隠れているが)750WモデルがCybenetics PLATINUM認証を取得しており、パッケージにもPLATINUM認証マークが入っている
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【CORSAIR公式ブログ】Cybenetics サイトの CORSAIR 製電源ユニットの評価と CORSAIR ウェブストアに記載されている評価が一致していない理由
この件については、CORSAIRの公式ブログに詳しい。実際にメーカー担当者にも確認したところ、製造開始後に内部で行う100台のユニットを用いた検証において、わずかでもPLATINUMの基準を満たせない個体があった場合、GOLDの製品として販売するというルールを設けているのだという。
これはCybenetics公式がPLATINUMとして認証しようとも変わらない。「購入したすべての人々がその評価以上の電源を入手できるように」というマインドから設定されたルールであり、それが実際のCybenetics認証とCORSAIRにおける製品の位置付けが異なる理由というわけだ。
人気ブランド最新世代のミドル向け電源、その1000Wモデル「RM1000e 2025」
さて前置きはここまでにして、引き続き「RM1000e 2025」はどのような製品なのかを見ていこう。市場においては実勢売価税込24,000~25,000円前後で販売されており、ATX 3.1対応の1000Wモデルとしては、最安ではないものの手頃な価格帯の製品という立ち位置。GeForce RTX 50シリーズなどの最新グラフィックスカードを動かす電源ユニットを探しているミドルユーザーの中にとって、悩ましい有力な選択肢の一つというわけだ。
ケーブル仕様はフルモジュラータイプで、12V-2x6コネクタも標準装備。奥行き140mmのショート筐体には、信頼性の高い105℃コンデンサをはじめMTBF 100,000時間以上の動作を支えるコンポーネントが詰め込まれている。どのような部材で構成されているかは基本的に公開されていないため、後ほど詳しく分解セッションで確認する必要があるだろう。
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変換効率や騒音レベルの推移などがパッケージ背面に、コネクタ構成などは底面に記載されている
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ちなみに1000Wモデルは最大83.3A出力が可能な+12Vシングルレーン設計になっており、ハイエンドクラスのパーツ構成も難なく動作させられる。冷却機構には120mm径のライフルベアリングファンを採用するほか、システム負荷率50%までファンが回転しないセミファンレス機能の「ゼロRPMモード」に対応。さらに平均騒音25dB~30dBでの動作を認定するCybenetics LAMBDA静音認証の「A-」も取得、ハイレベルな静粛性のお墨付きだ。
なお、シリーズ共通でメーカー保証は7年間。中堅クラスの水準を満たす保証期間が設定されている。