OCCT 14.0.13
まずは手始めに、ストレステストの大定番である「OCCT」の最新バージョン「OCCT 14.0.13」を動作させる。プリセットにはCPUとGPUの両方に最大級の負荷をかける「Power」を選択、テスト時間は30分に設定した。
なお、Core Ultra 9 285K/GeForce RTX 5080構成の検証環境における消費電力は、最大813W。システム負荷率80%を超える強力な負荷がかかる環境では、「RM1000e 2025」はどのような挙動を示すだろうか。
ATX 3.1規格のデザインガイドでは、+12Vの変動は+5%/-7%の範囲で許容されている。それを踏まえて「RM1000e 2025」の電圧変動を見ていくと、上振れはGPUの0.5%、下振れはATXの0.1%未満という、ほとんど変化がないと言っていい微細な変動に留まっていた。
あまり現実的ではない最大級の負荷が連続するフルロード時においても、わずか0.01V刻みでしか変動がない安定動作。どんな負荷でもブレなく動いてくれるであろう安心感がある。
3DMark:Steel Nomad Stress Test
次は特にグラフィックスカードに強い負荷がかかる3Dベンチマークソフトの「3DMark」を実行。その中に収録されている、「Steel Nomad」ベースのストレステスト「Steel Nomad Stress Test」を動作させ、4K解像度の最新グラフィックス環境における負荷の影響をチェックしていこう。
ちなみにテスト中における消費電力は、OCCT時よりだいぶ落ち着いた最大475W。1000Wモデルの「RM1000e 2025」にとっては半分程度の負荷であり、電力変換効率としては理想的な環境だ。
上下の変動幅はOCCT実行時とほぼ同じ。CPUとGPUは0.5%前後の上振れに留まっており、下振れをマークしたのは0.1%未満のGPUのみ。またフルロード中の動作の方は、ATXとGPUはわずか0.01V、CPUに至っては変動なしという安定ぶりだった。「RM1000e 2025」はかなり厳しい電圧レギュレーションが設定されているようだ。
ファイナルファンタジーXIV:黄金のレガシー ベンチマーク
ここからは、より実際のゲームプレイに近い負荷を再現するため、長時間のループ実行に対応したゲーム系ベンチマークを使用して検証を行っていく。まずは人気MMORPG「ファイナルファンタジーXIV:黄金のレガシー」の公式ベンチマークテストだ。グラフィックスは「最高品質」、解像度は3,840×2,160ドットに設定し、30分間連続で動作させている。
なお、ベンチマーク実行中における消費電力は最大357W。負荷率40%未満と比較的軽めの負荷では、挙動に違いが出るだろうか。
GPUのグラフ波形が忙しく上下しているのは、頻繁にロードを挟むこのベンチマークテストの特性によるもの。高負荷とアイドル状態を繰り返してるためで、電源ユニットとしても忙しない負荷のかかり方と言える。しかし変動の上下幅はというと、先ほどのSteel Nomadとほぼ同じ。さらにCPUとGPUで0.5%前後上振れたのみで、どの部位も下振れはなしと、いかにブレなく動作しているかを実感する結果になった。