FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION ベンチマーク
続いては、より負荷の大きなループ対応ベンチマークとして「FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION」の公式ベンチマークを動作させる。グラフィックス設定は「高品質」をベースに最も負荷がかかるように項目を選択し、解像度は3,840×2,160ドットに設定。これまで同様に30分間連続でベンチマークを実行した。
消費電力は最大505Wで、FF14実行時より増加。Steel Nomadと同様(むしろそれ以上)にシステム負荷率50%に近く、最も効率よく電力変換が行える動作環境だった。
FF14実行時と比べて、CPUとGPUの上振れがちょうど0.5%になった以外は、上下の変動幅はまったく同じ。どの部位も下振れすることはなく、動作は極めて安定している。フルロード時の上下幅も0.02V~0.03Vと微細であり、常に一定の電圧を維持できる安定性はホンモノだ。
モンスターハンターワイルズ ベンチマーク
ストレステストの最後は、カプコンのハンティングアクション最新作「モンスターハンターワイルズ」の公式ベンチマークテストをループ実行する。グラフィックスプリセットの「ウルトラ」をベースにフレーム生成はON、レイトレーシングを「高」、解像度は3,840×2,160ドットに設定した。テスト時間が30分間に達するまでループ実行している。
なお、ベンチマークテスト中の消費電力は最大451Wで、Steel Nomad実行時とほぼ同じ。理想的なシステム負荷率である50%に近く、Core Ultra 9 285KとGeForce RTX 5080は電力面でもいい具合の組み合わせのようだ。
12V基準での下振れがない動作パターンはFF14やFF15実行時と同様で、上振れもGPUが0.5%に達したのみ。デザインガイドが許容する変動幅に比べれば、わずか1/10程度にすぎない。電圧を変換して安定して出力するという、電源ユニットとしての役目はこれ以上なくハイレベルに全うされている。
多少の割り切り要素も気にならない、良質なパフォーマンスのミドル電源
さすがは人気ブランドから登場した最新ミドル電源とあって、「RM1000e 2025」の動作は極めて安定したものだった。負荷の強弱に関わらず電圧変動はごくわずか、その変動幅もほぼ一定で信頼性の高さは疑いない。Cybeneticsの静音認証を取得しているだけはあり、システム負荷率80%以下ではノイズも気になる水準には達しなかった。
その一方で、内部パーツや冷却ファンといったコンポーネントに関しては、多少コスト意識を感じる構成だった点は、やや気になるところ。もっともその懸念を解消するために7年間の長期保証が用意されているわけで、購入してすぐ運用する上での安定動作は上記の通りまったく不安がない。
そのほか、コネクタ数も1000Wモデルとしては決して多くはないものの、一般的なミドルユーザーにとっては十分な構成。ショート筐体や超柔軟ケーブルなど使い勝手のいい要素も多数備えており、高水準にバランスのとれたミドル電源だと感じた。
提供:CORSAIR