ベンチマークテスト:Sandra 20/21:メモリシステムテスト
まずは総合ベンチマークテスト「Sandra 20/21」の「メモリシステムテスト」で、メモリ帯域とレイテンシを確認していこう。
まず「メモリーの帯域」を確認するとDDR5-5600からは約13%、DDR5-4800からは約36%も向上しており、クロックだけでなく、メモリタイミングが低くなっている効果もあるようだ。また「メモリーのレイテンシ」もDDR5-5600からは約10%、DDR5-4800からは約18%も短縮されている。
ベンチマークテスト:AIDA64:メモリ関連ベンチマーク
続いて「AIDA64」でも、メモリ帯域とレイテンシをチェックしていこう。テストには「メモリリード」「メモリライト」「メモリコピー」「メモリレイテンシ」の4つのベンチマークを使用している。
メモリ帯域を確認するとDDR5-4800からは25~33%、DDR5-5600からでも13~15%向上し、「Sandra 20/21:メモリシステムテスト」と同様ほぼクロックに準じた結果になった。
また「メモリレイテンシ」を確認すると、DDR5-4800とDDR5-5600では、メモリタイミングが後者のほうが遅いこともありその差は約4%にとどまる。一方で、DDR5-6400ではメモリタイミングも高速なためDDR5-4800からは約17%、DDR5-5600からでも約13%もレイテンシが削減されている。
ベンチマークテスト:CINEBENCH
CPU性能を計測するCINEBENCH系のベンチマークでも効果を確認していこう。なお今回はCINEBENCH R15/R20/R23/2024の4種類のベンチマークで計測を実施した。
CINEBENCH R15からCINEBENCH R23までは、CPUの影響が大きいためかメモリクロックによる大きな違いはなかった。ただし、Cinebench 2024ではメモリクロックの影響も出ており、DDR5-4800からは約8%、DDR5-5600からでも約4%マルチコアスコアが向上している。