ベンチマークテスト:7-Zip
続いて、圧縮・解凍ソフト「7-Zip」の内蔵ベンチマークの結果を確認しておこう。
「7-Zip」のベンチマークでは、圧縮と展開の2種類の処理を実施しているが、展開についてはメモリへのアクセスがあまり無いこともあり、いずれもほぼ横並び。一方、圧縮処理ではメモリへのアクセスが増えることから、DDR5-4800からは約29%、DDR5-5600からでも約18%パフォーマンスが向上している。
ベンチマークテスト:PCMark 10 Extended
続いて一般的なPC処理におけるパフォーマンスを計測する総合ベンチマーク「PCMark 10 Extended」のスコアを確認していこう。
アプリケーションの起動時間やWebブラウジングなどが中心の「Essentials」では、メモリクロックによる差はほとんど無い。ただし、コンテンツ制作の性能を計測する「Digital Content Creation」や、ゲーム性能を計測する「Gaming」ではDDR5-4800から約2%、「Productivity」ではDDR5-4800やDDR5-5600から約20%スコアが上昇している。ちなみにDDR5-4800とDDR5-5600では大きな差がないことから、「PCMark 10 Extended」ではメモリクロックよりもレイテンシによる影響が大きいようだ。
ベンチマークテスト:UL Procyon
続いて、実際にAdobe PhotoshopやAdobe Premiere Proのアプリケーションを使い、クリエイティブな処理性能を確認できる「UL Procyon」ベンチマークの結果をチェックしていこう。プリセットには画像処理性能を測定する「Photo Editing Benchmark」と、動画処理性能を測定する「Video Editing Benchmark」の2種類を使用している。
「Photo Editing Benchmark」のスコアを確認すると、「Adobe Photoshop」を使用する「Image Retouching score」はDDR5-4800から約3%、DDR5-5600から約2%、「Adobe Lightroom Classic」を使用する「Batch Processing score」ではDDR5-4800から約6%、DDR5-5600から約3%の差がついた。処理する画像が少ない場合はそれほど気にならないだろうが、大量の画像データを一括処理する場合は高クロックで、低レイテンシなメモリを選択したい。
そして「Adobe Premiere Pro」による動画ワークフロー性能を測定する「Video Editing Benchmark」は、DDR5-4800とDDR5-5600ではおそらくメモリタイミングの影響でほとんど差がなかった。またDDR5-6400では約3%スコアが向上している。