引き続き「XM2 8K」の底面構造やケーブル仕様をチェック
|
|
「XM2 8K」を底面からチェック。標準のマウスソールは上下に小型の一対が貼り付けられている
|
底面には最大26,000cpiの光学式センサーPixArt PAW3395を搭載。そのすぐ近くには、ポーリングレートを1,000/2,000/4,000/8,000Hzの4段階に切り替えることができる「modeボタン」が実装されている。
なお、標準のマウスソール(マウススケート)は、面積・重量・滑走性のバランスがとれた小型タイプが装着済み。製品には布製など柔らかいマウスパッド向けの大型ソールも付属、使用環境に合わせて最適なソールを選択可能だ。
そのほか、ケーブルには柔らかい編み込み素材を使用したパラコードケーブル「Flex Cord 6.0」を採用。マウス側のコネクタはアングルをつけて上向きに固定されており、マウスパッドに擦れないよう工夫されている。
|
|
マウスセンサーは光学式のPixArt PAW3395で、最大26,000cpiに対応する
|
|
ポーリングレートを切り替えるための「modeボタン」
|
|
|
柔らかいマウスパッド用に、幅広の大型マウスソールも同梱されている
|
|
|
|
柔軟性の高い「Flex Cord 6.0」パラコードケーブルを採用。コネクタ部分にはロゴマークが入っている
|
|
|
マウスケーブルの接合部にあたるコネクタには、上向きのアングルがつけられている
|
内部構造:「XM2 8K」が採用するSPDTスイッチについて
「XM2 8K」の外側をくまなくチェックしたところで、その内部構造についても触れておきたい。内部のメカニカルな分野において、最大のトピックと言えるのが左右クリックボタンの
「Kailh GX スイッチ」。このボタンにはスイッチメーカーのKailhと共同開発を行ったオリジナルのSPDTスイッチが採用されており、ソフトウェアで「GX Speed Mode(スピードモード)」と「GX Safe Mode(セーフモード)」という2つの独自モードを選択できる。
まず静止状態では、可動部にあたる板バネ先端の接点(青)が上部の接点(赤)に接触した状態になっている。通常はクリックされると板バネが下がることで青接点が下部の接点(緑)に接触し、作動するという仕組みだ。
その点
「GX Speed Mode」の場合は、板バネが可動して青接点と赤接点が離れたこと自体がトリガーになり、クリックとして作動する。下部の緑接点との接触を待つ必要がないため、その分高速にクリックが認識されるというわけだ。
もう一方の
「GX Safe Mode」では、青接点が赤接点から離れ、下部の緑接点に接触した際に作動するのは通常と同様。ただしリセットの際は緑接点から離れただけでなく、上部の赤接点への接触を完了させる必要があり、よりスイッチの作動過程が厳格になっている。チャタリングの発生が防止されるため、入力の信頼性を重視する場合はこちらのモードを選択することになりそうだ。